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カードの基礎知識

デビットカードとクレジットカードの違い。分かれ目は「クレヒスが積めるか」——年会費・還元率・申込年齢を公式で比較

更新日: 2026-08-22データ確認日: 2026-08-22執筆: CardLens編集部

年会費・還元率などの数値は発行会社の公式サイトで確認し、確認日を記載しています。詳しい検証の手順は編集方針(データの集め方と確認ルール)をご覧ください。

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先に結論を書きます。デビットとクレジットの違いで効いてくるのは還元率ではなく、信用情報(クレヒス)に記録が残るかどうかです。日々の使い勝手だけなら、デビットはかなり善戦します。楽天銀行のデビットカードは年会費無料で100円につき楽天ポイント1ポイント、三菱UFJ-JCBデビットは年会費無料で海外・国内旅行保険が最大3,000万円、不正利用補償が最大500万円(1事故あたり)。「デビットは還元が低くて保険もない」という一般論は、公式ページを開くと崩れます。

それでも住宅ローンや将来の上位カードを視野に入れるなら、クレジットカードを1枚持って正常に払い続ける意味は残ります。デビットは立て替え(与信)を伴わないため、一般に信用情報機関の登録対象にはならないと説明されるからです。この点は各行の公式ページに記載がなく、以下でも断定はしません。数字は三菱UFJ銀行・楽天銀行・ドコモSMTBネット銀行の公式ページで確認できたものだけを使います(確認日2026-08-22)。

一覧比較:デビットとクレジットの違い

三菱UFJ銀行の公式ページには、同行のデビットとクレジットカードを並べた比較表があります。その記載を土台に、各行のデビットで確認できた条件を重ねます。

比較項目 デビットカード クレジットカード
使った分の引き落とし すぐ(即時に口座から) 後日(月1回まとめて)
使える金額の制限 口座の残高、または自分で決めた上限額まで カード会社が決めた上限額まで
入会審査 なし(ドコモSMTBネット銀行は「審査不要」と明記) あり
何歳から持てる 三菱UFJデビットは15歳以上(中学生を除く)、楽天銀行は16歳から 18歳から
支払い回数 一回払いのみ 一回払い・分割・リボ・ボーナス払いなど
おトクな特典 三菱UFJは利用分の0.20%キャッシュバック、楽天銀行は100円につき1ポイント ポイント還元など
年会費 三菱UFJ・楽天銀行の主要カードは無料(上位グレードは有料) カードによる(CardLensの主要100枚調査では40枚が無条件無料)
信用情報(クレヒス) 一般に記録の対象外とされる 契約と支払い状況が記録される

※正確な内容は各社公式でご確認ください(確認日2026-08-22)。出典:三菱UFJ銀行/楽天銀行/ドコモSMTBネット銀行。年会費無料カードの枚数はCardLensの主要100枚調査の集計です。最終行の「信用情報」は三菱UFJ銀行の公式比較表にはない項目で、一般的な説明としてCardLensが補ったものです。登録対象の範囲は信用情報機関(CIC・JICC・KSC)の説明が一次情報になります。

主要デビットの年会費と還元(公式の記載)

「デビット」とひとくくりにされがちですが、年会費も還元も付帯も銀行ごとに違います。公式ページの条件をそのまま並べます。

カード 年会費 還元・キャッシュバック 公式が挙げる主な条件・付帯
三菱UFJ-VISAデビット 無料 基本0.20%(毎月自動キャッシュバック・端数切り捨て) 15歳以上(中学生を除く)・普通預金口座が必要。不正利用補償 最大年間100万円、ショッピング保険 海外/国内 各最大年間100万円(自己負担額5,000円/1事故)
三菱UFJ-JCBデビット 無料 0.20%(自動キャッシュバック・端数切り捨て) 15歳以上(中学生を除く)・普通預金口座が必要。海外・国内旅行保険 最大3,000万円(死亡後遺障害)、不正利用補償 最大500万円(1事故あたり)、ショッピング保険 海外 最大年間100万円(自己負担額10,000円/1事故、国内の取扱なし)
楽天銀行デビットカード(Mastercard) 無料 100円につき楽天ポイント1ポイント 16歳から申込可。50ポイントからデビットの決済に充当可
楽天銀行デビットカード(JCB)/ベーシックデビットカード(Visa) 永年無料 100円につき1ポイント JCB版はタッチ決済対応。「お買いものパンダ」デザイン版も永年無料
楽天銀行シルバーデビットカード(Visa) 2,200円(税込) 100円につき1ポイント ショッピング保険、Visaゴールド優待特典
楽天銀行ゴールドデビットカード(Visa) 5,500円(税込) 100円につき1ポイント 国内/国外旅行傷害保険、ショッピング保険、Visaゴールド優待特典
ドコモSMTBネット銀行 デビットカード(Mastercard) 無料 参照した公式ページに基本還元率の記載なし 審査不要。「はじめてのデビットカードに」「学生のかたに」と案内
同 デビットカードPoint+(Mastercard) 無料 スマプロランクに応じて優遇(基本率の記載なし) 審査不要。上乗せポイントの上限は毎月最大10,000ポイント
同 プラチナデビットカード(Mastercard) 11,000円(税込) スマプロランクに応じて優遇 審査不要。空港ラウンジ利用を想定した案内

※正確な内容は各社公式でご確認ください(確認日2026-08-22)。出典:三菱UFJ銀行/楽天銀行/ドコモSMTBネット銀行。ドコモSMTBネット銀行の還元率は、参照したページに基本率の明記がなかったため「記載なし」としました。

表から言えること:分岐点は3つ

分岐点1:年会費無料どうしでも、還元は5倍違う

同じ「年会費無料のデビット」でも、三菱UFJデビットは0.20%キャッシュバック、楽天銀行デビットは100円につき1ポイント。年間100万円を決済すると前者は2,000円相当、後者は10,000ポイント相当です。デビットを選ぶ時点で還元をあきらめる必要はなく、どの銀行のデビットかで決まります(還元率とは何か)。

分岐点2:15歳・16歳から持てるのはデビットだけ

三菱UFJ銀行の公式比較表は、デビットが「15歳(中学生を除く)から」、クレジットカードが「18歳から」と書いています。楽天銀行は「16歳からお申込可能」。18歳未満が本人名義で持てる国際ブランド付きのカードは、実質デビットかプリペイド(あるいは家族カード)に絞られます。細部はクレジットカードは何歳から家族カードとはへ。

分岐点3:クレヒスを積む役は、クレジットカード側

ここが核です。クレジットカードは「カード会社が代金を立て替える」契約なので、契約したことと毎月きちんと払ったことが信用情報機関に記録されます。デビットは自分の口座のお金が動くだけで、立て替えが発生しません。そのためデビットの利用は、一般に信用情報の登録対象にはならないと説明されます。ここは各行の公式ページが触れていない領域なので、断定はせずに書きます。登録される取引の範囲は信用情報機関(CIC・JICC・KSC)ごとに定められているため、正確なところは各機関の説明が一次情報です。

住宅ローン、自動車ローン、将来のゴールドカード。いずれも申込時に信用情報が照会され、見られるのは「支払いを守ってきた実績があるか」です。デビットの利用額は、その実績としては数えられないと考えておくのが無難でしょう。実績づくりの主役になるのはクレジットカード側——デビットが優秀になった今でも1枚持つ理由はここにあります(審査の中身)。

デビット・クレジット・プリペイドの3者比較

もう1つの選択肢がプリペイドカードです。3つの違いは「お金がいつ出ていくか」でほぼ説明できます。

項目 デビットカード クレジットカード プリペイドカード
お金の動き 即時払い(口座から直接) 後払い(カード会社が立て替え) 前払い(チャージした残高から)
入会審査 なし あり 一般に不要(発行元による)
使える上限 口座残高または自分で決めた上限額 カード会社が決めた上限額 チャージした残高
事前の準備 銀行口座があれば申込だけ 申込と審査 チャージが必要
銀行口座 その銀行の普通預金口座が必要 発行元の銀行に縛られないが、引落用の口座は必要 不要なものが多い
クレヒス 一般に記録の対象外とされる 契約と支払い状況が記録される 一般に記録の対象外とされる

楽天銀行の公式ページは、デビットについて「電子マネーのように、チャージをする必要もありません」と書いています。チャージの手間がない代わりに口座残高が上限になるのがデビット、残高を先に入れておくのがプリペイドという関係です。なおプリペイド列は仕組みの整理で、個別カードの条件は発行元の公式でご確認ください。

よくある誤解を、公式の記載で訂正する

誤解1:「デビットはサブスクや公共料金に使えない」

三菱UFJ銀行の公式ページは逆のことを書いています。「携帯電話料金や公共料金、コンテンツ課金やネットサービス等さまざまなご利用料金のお支払いにもご利用可能です」。ただし同じ場所に「※一部、ご利用いただけない加盟店がございます」という注記があり、同行はご利用いただけない加盟店の一覧をPDFで公開しています(VISAデビット版/JCBデビット版)。

正しい理解は「デビットは月額課金に使えない」ではなく、「使えない加盟店が個別に決まっていて、その名前は公式が公開している」です。高速道路の料金所やガソリンスタンド、ホテル・レンタカーの与信といった「デビットが弱いとされる場面」は世間でよく列挙されますが、今回参照した3行の公式ページに個別の場面としての明記はありませんでした。伝聞の「使えない場面リスト」ではなく、自分が毎月払っている先の名前を公式の一覧で直接確認するのが近道です。楽天銀行も「※一部のお店・サービス側の都合で後払いとなることもあります」と注記しています。

誤解2:「デビットには保険も不正利用の補償も付かない」

三菱UFJ-JCBデビットは年会費無料で、海外旅行保険・国内旅行保険が最大3,000万円(死亡後遺障害)、不正利用補償は最大500万円(1事故あたり)。同VISAデビットは旅行保険こそ付きませんが、国内・海外のショッピング保険が各最大年間100万円、不正利用補償は最大年間100万円と公式に明記されています。同じ銀行の同じ「デビット」でも、選ぶブランドで中身が変わります。ただしどの金額も上限であり、ショッピング保険には自己負担額(VISAデビットは1事故5,000円、JCBデビットは1事故10,000円)が設定されています。不正利用補償が実際に適用される条件(届出の時期、過失の有無、暗証番号の管理状況など)は公式の商品説明書・会員規約・保険のしおりに書かれているので、金額だけで判断せずそちらを確認してください(無料付帯の海外旅行保険/不正利用に気づいたときの対応)。

誤解3:「ETCを使うにはクレジットカードが必須」

ETCカードはクレジットカードの追加カードとして発行するのが基本ルートですが、それだけではありません。クレジットカードを持たない人向けのETCパーソナルカードという道もあります(保証金の預託が必要)。発行条件は運営元の公式案内が一次情報です。詳しくはETCカードの作り方へ。

誤解4:「デビットを真面目に使えば信用がつく」

期待しないほうが無難です。信用情報に登録されるのは、原則として立て替え(与信)を伴う契約と、その支払い状況とされています。デビットは立て替えがないため、金額を積んでも実績としては扱われないと説明されるのが一般的です。「支払い実績を作る」目的でデビットをクレジットカードの代役にするのは、当てが外れる可能性が高いと考えてください。

今日できること

  1. 自分の年齢で持てるものを確定する。15歳(中学生を除く)なら三菱UFJデビット、16歳なら楽天銀行デビット、18歳以上ならクレジットカードも選べます(カード側は「高校生を除く」などの条件を置いていることがあります)。
  2. デビットを選ぶなら、還元で銀行を選ぶ。年会費無料どうしでも0.20%と100円=1ポイントでは差が出ます。使う金額が大きいほど効きます。
  3. 毎月払っている先を、公式の「ご利用いただけない加盟店一覧」で照合する。家賃、保険料、サブスク、通信費。名前があれば別の支払い手段を用意します。
  4. 18歳以上になったら、年会費無料のクレジットカードを1枚だけ作る。1枚に固定費を1つ乗せ、期日どおりに払い続けるだけで実績になります(1枚目の選び方)。
  5. 使い分けを決め、リボと分割には乗せない。変動費はデビットで残高管理、固定費はクレジットカードで実績づくり。実績に必要なのは期日どおりに払うことだけです。1枚でクレジットとデビットを切り替えられるOlive フレキシブルペイもあります。

2025〜2026年に起きた変更

住信SBIネット銀行が「ドコモSMTBネット銀行」に商号変更しました。公式サイトの表記は「株式会社ドコモSMTBネット銀行」「所属銀行の商号:三井住友信託銀行株式会社」で、金融機関コードは0038のまま。同行のデビットは公式に「審査不要」と案内されており、デビットカードのページで並んでいたのは年会費無料の「デビットカード」「デビットカードPoint+」と、プラチナデビットカード(11,000円税込)でした。同ページのメニューにはVisa版の案内もあるため、ラインアップの全体像は公式でご確認ください。

三菱UFJ銀行のデビットでは、2025年3月3日に「店頭でのショッピング利用時における暗証番号入力について(PINバイパス廃止)」が告知されました。少額でも店頭で暗証番号の入力を求められる場面が増える変更です。同日に三菱UFJ-VISAデビットのApple Pay対応も開始しています。

楽天銀行では、デビット機能付キャッシュカードの種類を変更する場合に発行手数料550円(税込)がかかるケースがあります(Mastercard・JCB・パンダデビット・ベーシックVisa間の切替など)。「とりあえず作って後で変えればいい」が有料になるため、最初のブランド選びは慎重に。

クレジットカード側では、2026年にリボ払い・分割払いの手数料率が各社で引き上げられました。三菱UFJニコスとau PAYカードは実質年率18.00%→19.80%で既存残高にも遡及、JCBとエムアイカードは利用日基準で18.00%へ(比較はこちら)。実績づくりとしてカードを持つなら、リボと分割を使わないことがこれまで以上に重要です(リボ払いとは)。変更全体は2026年の改悪まとめで追えます。

まとめ

デビットは、もう「クレジットカードの下位互換」ではありません。楽天銀行デビットは年会費無料で100円につき1ポイント、三菱UFJ-JCBデビットは年会費無料で旅行保険3,000万円と不正利用補償500万円(1事故あたり)。審査なしで15〜16歳から持て、使いすぎは口座残高で物理的に止まります。

それでもクレヒスだけは、デビットでは積み上がらないとされています。住宅ローンや将来の上位カードを考えているなら、年会費無料のクレジットカードを1枚持ち、固定費を1つ乗せて期日どおりに払い続ける。これが最小コストの準備です。二者択一ではなく、変動費はデビット、実績づくりはクレジットカードという使い分けが一番無駄がありません(審査に落ちたあとにやること)。

このデータは、出典として本ページ(https://cardlens.jp/articles/debit-vs-credit/ )へのリンクを添えていただければ、記事・資料・SNSなどで自由にご利用いただけます。数値は変更され得るため、引用時は確認日(2026-08-22)もあわせて記載していただけると読者に親切です。

よくある質問

デビットカードは何歳から作れますか?

銀行によって異なります。三菱UFJデビット(VISA/JCB)の申込条件は公式に「15歳以上(中学生は除きます)」で、同行の普通預金口座を持っていることが前提です。楽天銀行は「16歳からお申込可能」と記載しています。クレジットカードは、三菱UFJ銀行の公式比較表でも「18歳から」です(詳細)。

デビットカードに審査はありますか?

三菱UFJ銀行の公式比較表は、デビットの入会審査を「なし」、クレジットカードを「あり」と書いています。ドコモSMTBネット銀行も各デビットカードに「審査不要」と明記しています。ただし審査がないことと、制限がないことは別です。銀行口座の開設や、居住地・契約状況などの条件は各行が定めています。

デビットカードで使えない支払いはありますか?

一部あります。三菱UFJ銀行は「携帯電話料金や公共料金、コンテンツ課金やネットサービス等さまざまなご利用料金のお支払いにもご利用可能です」としたうえで「※一部、ご利用いただけない加盟店がございます」と注記し、その一覧をPDFで公開しています。楽天銀行も「一部のお店・サービス側の都合で後払いとなることもあります」と書いています。よく見かける「高速道路の料金所」「ガソリンスタンド」「ホテルやレンタカーの与信」といった場面別のリストは、今回参照した公式ページには明記がありませんでした。伝聞のリストではなく、自分が使う先の名前を各行の公式一覧で確認するのが早道です。

デビットを使い続ければ、クレジットヒストリーは育ちますか?

育つとは考えないほうが安全です。信用情報に登録されるのは、原則としてカード会社が代金を立て替える契約(与信)とその支払い状況とされています。デビットは口座から即時に引き落とすだけで立て替えが発生しないため、利用額は履歴として扱われないと説明されるのが一般的です。今回参照した各行の公式ページにこの点の記載はないため、登録対象の範囲は信用情報機関(CIC・JICC・KSC)の説明でご確認ください。実績を作りたいなら、クレジットカードを持って期日どおりに支払い続けるのが近道です(審査の中身)。

プリペイドカードとデビットカードは何が違いますか?

お金を出すタイミングです。プリペイドは先にチャージした残高から支払う前払い、デビットは支払いのたびに口座から引き落とす即時払いです。楽天銀行はデビットの説明で「電子マネーのように、チャージをする必要もありません」と書いています。どちらも一般に信用情報の登録対象外とされる点は共通で、実績づくりの代役としては期待できません。

年会費無料のカードがなぜ成り立つのかはこちらの記事で、各社の最新の変更はカード改悪・変更ウォッチで確認できます。掲載カードの一覧はこちらから。

出典

この記事の最終確認日は2026-08-22です。個別の出典に確認日が付いているものは、その日に当編集部がそのページを確認しています。付いていないものは、本文中の確認日をご覧ください。

CardLens編集部

クレジットカードのデータと仕組みを解説しています。X: @cardlens_jp