三菱UFJニコスが発行するカードで、外貨建ての決済にかかる事務処理手数料が上がります。国際ブランドの為替レートとは別に上乗せされる手数料で、率そのものが変わります。
とくに大きいのはJCBブランドです。税込2.04%→4.34%と、率が2倍以上になります。何が変わるか
| ブランド | 改定前 | 改定後 | 適用 |
|---|---|---|---|
| Visa / Mastercard | 3.85% | 4.50% | 三菱UFJカードは2026年11月16日/NICOSカードは11月6日のご利用分から |
| JCB | 2.04% | 4.34% | 同上 |
| アメリカン・エキスプレス | 2.00% | 4.30% | 同上 |
いずれも税込です(確認日2026-09-02)。公式の表記は税抜と税込の併記で、改定後はいずれのブランドも税抜4.09%が基準となっています。
三菱UFJニコスは注記で「一部のカードは対象外」としています。どのカードが対象外かの一覧は公式のお知らせに示されていないため、お手持ちのカードが対象かどうかは公式のお知らせとカード裏面のコールセンターでご確認ください。名前が挙がっている例外はJALカードで、公式はアメリカン・エキスプレスが改定により税込3.43%、Visa・Mastercardは従来通り税込3.63%を加算すると記載しています(確認日2026-09-02)。JALカードは複数の会社が発行しており、発行会社によって扱いが異なる場合があります。
適用日が系統で10日ずれます。三菱UFJカード会員は2026年11月16日、NICOSカード会員は11月6日のご利用分からです。フランチャイジー各社が発行するカードについては、公式が三菱UFJカードと同じ掲載内容としています。
ただし利用日で機械的に線が引かれるわけではありません。公式は「開始日前のご利用分でも、ご利用店さまからの売上データの受信日などにより、新手数料となる場合がございます」と明記しています(確認日2026-09-02)。11月前後に海外で使う予定があるなら、新しい率で予算を見ておくほうが安全です。
上げ幅がいちばん大きいのはJCBブランド
改定前の率を見ると、JCB(2.04%)とアメックス(2.00%)は、Visa/Mastercard(3.85%)より1.8ポイント前後低い水準でした。それが今回、いずれも4.3%台まで上がります。
| ブランド | 上げ幅 |
|---|---|
| Visa / Mastercard | +0.65ポイント |
| JCB | +2.30ポイント |
| アメリカン・エキスプレス | +2.30ポイント |
ブランドごとに改定後の税込率が4.50%/4.34%/4.30%とずれているのは、手数料が「国際ブランドが定める率」と「発行会社が上乗せする率」の二階建てになっているためです。公式はJCBの4.34%を「JCBが定める1.60%と当社2.49%(税込2.74%)」、アメックスの4.30%を「アメリカン・エキスプレスが定める2.00%と当社2.09%(税込2.30%)」と内訳で示しています(確認日2026-09-02)。
「海外はJCBのほうが手数料が安い」という前提で使い分けていた人ほど、影響が大きい改定です。ただしこれは三菱UFJニコスおよびフランチャイジー各社が発行するカードの話で、JCB本体や他社が発行するJCBカードの率は各社の公式でご確認ください。
30万円使うと、いくら増えるか
円換算後の利用額が30万円になる外貨決済をした場合の、事務処理手数料の額です。
| ブランド | 改定前 | 改定後 | 差 |
|---|---|---|---|
| Visa / Mastercard | 11,550円 | 13,500円 | +1,950円 |
| JCB | 6,120円 | 13,020円 | +6,900円 |
| アメリカン・エキスプレス | 6,000円 | 12,900円 | +6,900円 |
還元率1.0%のカードで30万円使っても、戻りは3,000円相当です。手数料4.50%なら13,500円かかるので、差し引き10,500円のマイナスになります(30万円×4.50%−30万円×1.0%)。海外での決済は、還元率より手数料率のほうが金額として大きく効きます。
海外旅行だけの話ではありません
見落とされやすいのがここです。対象は「海外の店で使ったとき」だけではありません。
三菱UFJニコスは公式のお知らせで「日本語表記のインターネットサイトや通信販売等であっても外貨によるショッピングとなる場合がございますので、ご留意ください」と注記しています(確認日2026-09-02)。サイトの表示言語ではなく、決済通貨が外貨かどうかで決まります。
海外の動画配信、音楽サービス、クラウドストレージ、ドメイン管理などを外貨建てで契約している場合、毎月この手数料を払い続けている可能性があります。旅行に行かない人にも関係する改定です。
どうすればいいか
- 11月以降に海外で使う予定があるなら、手持ちのカードの率を確認する。同じ財布に入っている別のカードのほうが安いことがあります
- 外貨建てのサブスクリプションを棚卸しする。毎月の少額でも、JCB・アメックスブランドは率が2倍以上になるため、手数料の負担も2倍以上になります
- 現地で「日本円で決済しますか」と聞かれたら、提示された円換算額を確認してから選ぶ。円建て決済(DCC)は決済の時点で円に換算されるしくみで、今回の事務処理手数料とはレートの決まり方が異なります。どちらが安く済むかはそのときの条件によるため、当社では一律に有利・不利を断定していません
各社の率と適用日を横並びで比べたい場合は海外事務手数料の引き上げ(2026年)。カード別の比較に一覧があります。2026年の改定全体はカード改悪・変更ウォッチと2026年の改悪まとめで追えます。
※料率・適用日の正確な内容は変更される場合があります。最新は必ず三菱UFJニコス公式のお知らせでご確認ください。