このカードのいちばんの売りに手が入ります。年会費22,000円(税込)でプライオリティ・パスが回数無制限という条件が、2026年12月2日から変わります。
何が変わるか
| 項目 | 変更前 | 変更後 |
|---|---|---|
| 無料で使える回数 | 回数制限なし | 1年間につき10回まで |
| 11回目以降の利用料 | — | 1回あたり35米ドル |
公式の表現はこうです。
無料でご利用いただける回数を「回数制限なし」から「1年間につき10回まで」に変更し、11回目以降のご利用にあたっては、1回あたり「35米ドル」(Priority Pass AP Limited所定のご利用料金)をご負担いただくことになりました。
変更日は「2026年12月2日ご利用分より」です。11回目以降の利用料は、デジタル会員証の登録に使ったクレジットカードへ後日請求され、利用明細には「Priority Pass AP Limited」と表示されます。
円貨への換算について公式は、「アメリカン・エキスプレスがご利用データを処理した日の同社が指定した適用レート」で行うとしています。適用レートと事務処理手数料の詳細は公式側の案内に委ねられているため、35米ドルが日本円でいくらになるかは請求時点まで確定しません。
対象カード
公式が挙げているのは次のとおりです(確認日2026-09-11)。
- 三菱UFJカード・プラチナ・アメリカン・エキスプレス・カード
- 三菱UFJカード・プラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード
- 三菱UFJニコスが発行するプラチナの提携カード
- 三菱UFJニコスのフランチャイズが発行するプラチナのカード
JALアメリカン・エキスプレス・カード プラチナは、本変更の対象外と公式が明記しています。なお提携カード・フランチャイズ発行カードの個別名称は公式に列挙がないため、自分のカードが該当するかは公式でご確認ください。
本人と家族はそれぞれ年10回。同伴者は従来どおり有料
公式の表では次のように分かれています。
| 対象 | 扱い |
|---|---|
| 本人会員・家族会員 | それぞれ1年間につき10回まで無料 |
| 同伴者 | 無料利用回数の対象外(1回あたり35米ドル/人) |
本人と家族で合計10回ではなく、それぞれ10回です。公式は回数の集計を本人会員・家族会員それぞれのプライオリティ・パス会員番号単位で行うと明記しています。同伴者については「これまでどおりご利用料金をご負担いただきます」とあり、もともと有料だった点は変わりません。
集計期間は登録日で分かれます
ここは条件分岐があるので、自分がどちらかを確認してください。
| プライオリティ・パスの登録日 | 集計期間 |
|---|---|
| 2026年12月2日まで | 2026年12月2日から1年間 |
| 2026年12月3日以降 | ご登録日(更新日)から1年間 |
公式の表にはもう一列「備考」があり、そのセルは上下2行にまたがる形(結合セル)で置かれています。つまり登録日がどちらの場合でも同じ扱いで、内容は「2026年12月1日までのご利用はご利用回数の集計に含みません」です。11月までに何回使っていても、12月2日に10回へリセットされます。
その後のリセット周期は、公式本文でさらに分かれます。すでにプライオリティ・パスを使っている会員はプライオリティ・パスの有効期限までは毎年12月2日にリセットされ、有効期限の更新後はご登録日から1年ごとのリセットに切り替わります。2026年12月3日以降に新規登録する場合は、最初からご登録日起算で1年ごとです。
縮小は2024年から段階的に進んでいます
今回が初めてではありません。このカードのプライオリティ・パスは、すでに2024年10月1日から無料でのサービス提供が「空港ラウンジのみ」に限定されています。2024年9月2日付の告知は「飲食店舗やリフレッシュ施設等でご利用された場合、ご利用料金を負担いただく場合がございます」という書き方でした。特典ページの現行表記はさらに踏み込んでいて、通常のプライオリティ・パスで提供されている空港内のレストランやスパは「ご利用になれません」と明記されています(いずれも2026-09-11に確認)。
「対象施設の限定」→「回数の制限」と、2段階で縮んでいるのが実態です。年会費については今回の告知に記載がなく、据え置かれるかどうかは読み取れません(2026-09-11時点の公式カードページの年会費は本人会員22,000円・税込、家族会員1名無料・2人目から3,300円・税込)。ただし同じ年会費で受け取れる特典の範囲は狭くなります。
年10回で足りるかどうかで判断が変わります
1フライトにつき1回の利用として数えるなら、年10回は往復で年5往復ぶんです。国内出張や年数回の旅行なら足ります。頻繁に飛ぶ人ほど影響が出ます。
11回目以降の35米ドルは、1米ドル=150円と置けば約5,250円(レートは当編集部の仮定。実際はアメックスの適用レートに事務処理手数料が乗るため前後します)。同じ前提で1人が年15回使うなら、超過5回ぶんで約26,250円。年会費22,000円(税込)を上回る計算になります。
ラウンジ目的でこのカードを持っている、あるいは検討している場合は、年に何回使うかを数えてから判断してください。カードそのものの評価は三菱UFJカード・プラチナ・アメックスのレビューにまとめています。
空港ラウンジの縮小は各社で起きています
2026年はカードラウンジ・プライオリティ・パスまわりの条件変更が続いています。SAISON GOLD Premiumは2026年4月1日から国内空港ラウンジが無制限→年2回になりました。「ラウンジが使い放題」という前提が崩れつつあるので、ラウンジ目的でカードを選んでいる場合は条件の再確認をおすすめします。
2026年の改定全体はカード改悪・変更ウォッチと【独自集計】2026年のクレジットカード改悪を数えて分かったことにまとめています。
※内容は変更される場合があります。最新は必ず三菱UFJニコス公式のお知らせでご確認ください。