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カードの選び方

【独自集計】2026年のクレジットカード改悪85件を数えて分かったこと|施行が集中する月・多い種類・多い会社(引用自由)

更新日: 2026-10-07データ確認日: 2026-10-07執筆: CardLens編集部

年会費・還元率などの数値は発行会社の公式サイトで確認し、確認日を記載しています。詳しい検証の手順は編集方針(データの集め方と確認ルール)をご覧ください。

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「クレジットカードの改悪が多い」とよく言われる2026年。では実際に、どれくらい・いつ・どんな改悪が起きているのか。印象論ではなく数で見るために、CardLensが一次情報(各カード会社の公式告知)で確認して速報化した85件を集計しました。このうち利用者に不利な変更(改悪)は74件です。すべての項目は個別の速報ページに公式の出典URLと確認日をつけています。

前回集計(2026年8月5日時点・39件)から46件増えて85件になりました。数が増えたぶん、内訳の重心も動いています。何がどう変わったかも含めて見ていきます。

この集計の前提(数え方)

数える前に、何をどう数えたかを先に置きます。ここが分からない集計は使い物になりません。

分かったこと① 施行は2026年8月・10月・11月に山ができる

施行月を特定できた69件を並べると、はっきり3つの山が出ます。

施行月 件数
2026年2月 1 ▍
2026年3月 3 ▍▍▍
2026年4月 4 ▍▍▍▍
2026年5月 1 ▍
2026年6月 4 ▍▍▍▍
2026年7月 2 ▍▍
2026年8月 13 ▍▍▍▍▍▍▍▍▍▍▍▍▍
2026年9月 4 ▍▍▍▍
2026年10月 11 ▍▍▍▍▍▍▍▍▍▍▍
2026年11月 11 ▍▍▍▍▍▍▍▍▍▍▍
2026年12月 3 ▍▍▍
2027年1月 5 ▍▍▍▍▍
2027年2月 2 ▍▍
2027年3月 2 ▍▍
2027年4月 2 ▍▍
2028年4月 1 ▍
2026年8月から11月の4か月に39件、全体の約57%が集中しています。

前回の集計(2026年8月5日時点・39件)では10月が最多でしたが、その後の調査で8月施行分が大きく増えました。これは8月に改悪が増えたというより、施行が終わった改定を後から掘り当てたことによるものです。施行済みの改定は告知が流れてしまい、使おうとした場面で初めて気づく類のものになります。

2027年以降に施行されるものが14件あります。いま発表されているものだけでも、来年以降に効いてくる変更がこれだけ積まれています。

なかでも2027年1月が5件で、2026年8月・10月・11月の山に次ぐ数になりました。dカードの通常決済が100円1ポイント→200円1ポイントになるのも、楽天カードのAndroid版タッチ決済が終わるのも、ENEOSカードで税金・公金がポイント対象外になるのも、この月です。2026年の山を越えたあとに、もうひとつ山が来ます。

分かったこと② 発行会社系統ではクレディセゾン/UCが最多

85本すべてを発行会社の系統に割り当てました。1本の記事に複数社が登場する場合は主対象の1社に寄せています。割り当ては記事IDで明示的に行い、重複なし・未割当なしで合計85件が一致することを確認しています(前回集計では系統別の合計が総数と2件ずれていました。今回の数え直しで解消しています)。

系統 件数 うち改悪
クレディセゾン/UC 8 8
JALカード 7 6
三井住友カード/Olive 7 4
楽天 6 4
私鉄系(東急・小田急・京王・東武・西武) 6 6
dカード/ドコモ 5 5
JCB 5 3
コンビニ系(セブン・ローソン) 5 4
PayPay 4 3
ビューカード/JR東日本系 4 4
三菱UFJニコス 5 5
ANA 3 3
au PAY 3 3
ジャックス 3 3
アメックス 2 2
ライフカード 2 2
百貨店系(大丸松坂屋・PARCO・阪急阪神) 2 2
石油系(ENEOS・apollostation) 2 2
イオン 1 0
エポス 1 1
エムアイカード 1 1
オリコ 1 1
ダイナース 1 1
マネックス 1 1
合計 85 74

件数は「その会社の改悪の激しさ」ではありません。三井住友カード/Oliveの7件のうち改悪は4件で、残りはお知らせ・キャンペーン・ハックです。JALカードの7件も1件はお知らせ(更新カードの発送方法)です。改悪の多さで並べるなら「うち改悪」の列を見てください。

セゾン/UCが多いのは、同社が券種ごとに個別告知を出すためです。カードサービス手数料の対象追加、ETCカードサービス手数料の新設、おサイフケータイ版QUICPayの終了などが別々の告知になっています。1社の改悪が激しいというより、告知の粒度が細かいと読むのが正確です。

分かったこと③ 「いつから」の基準が会社ごとにバラバラ

集計していて一番効いたのはこれです。同じ「11月から」でも、意味が違います。

基準 意味 実例
ご利用分 カードを使った日で判定 JALカードのTOICAチャージ(2026年8月16日ご利用分から)
ご請求分 請求が立つ月で判定 au PAY カードのリボ手数料(2027年1月ご請求分から)
売上処理日 加盟店からの売上データが処理された日で判定 au PAY カードの外貨事務処理手数料(2026年11月20日以降に処理された売上)
口座振替分 引き落とし月で判定 ダイナースクラブの年会費(2026年4月10日以降の口座振替分から)
出発日 旅行の出発日で判定 アメックス プラチナの海外旅行保険(2026年10月1日出発分から)

旅行中に使ったカードの売上が締めをまたいで処理されると、新しい料率が適用される——といった事故は、この基準の違いから起きます。告知の日付だけを見て「まだ先」と判断すると外します。

分かったこと④ 「持っているだけで効く」前提が崩れている

2026年に目立ったのは、保有しているだけで受けられていたものに条件が付くタイプです。

年会費を払えばサービスが付いてくる、という関係が、使った実績に応じて付いてくる関係に置き換わりつつあります。

分かったこと⑤ 手数料は「率」より「基準」と「遡及」が効く

リボ・分割手数料の引き上げが2026年後半に集中しました。ここで実害を左右するのは率の幅ではなく、改定前の残高に新しい率がかかるかどうかです。

au PAY カードの親告知にはこうあります。

2026年11月10日以前のご利用分も含め2027年1月以降のご請求分は全て改定後の手数料率となります。

すでに抱えている残高にも新料率がかかります。一方で利用日基準の会社もあり、そちらは改定前の利用分は旧料率のままです。同じ「引き上げ」でも、遡及するかどうかで負担がまったく違います。

この集計を引用してください(条件つきで自由に使えます)

この記事の数値・表は、次の条件を満たせば自由に引用・転載していただけます。商用・非商用を問いません。事前の連絡も不要です。

なぜ許諾を出すのか。この集計は各社の公式告知を一次情報で確認して積み上げたもので、同じものを作るには同じ手間がかかります。使っていただける形にしておくほうが、数字が正しく広がると考えています。誤りを見つけた場合は指摘していただければ訂正します。

出典の確認方法。各件の根拠はカード改悪・変更ウォッチの個別記事にあり、すべての記事に公式ページのURLと確認日を記載しています。集計値の検算もできる形にしてあります。

改悪で損したら、乗り換え先で取り返す

数えて分かるのは、どの経済圏にいても無傷ではいられないということです。全系統に改悪が出ています。

現実的な対処は2つです。

  1. 自分が使っている機能が変わったかを確認する。年会費や還元率の全体像ではなく、自分が実際に使っている1つ2つの機能です。公共料金の支払い、チャージ、空港ラウンジ、海外旅行保険、明細の受け取り方
  2. 条件が合わなくなったら乗り換える。カード比較と診断で、いまの使い方に合うカードを探せます

施行日順の一覧は2026年 クレジットカードの改悪・変更まとめにあります。

この集計について(方法・出典・更新)

※本記事は2026年10月7日時点の集計です。各改定の最新の内容は必ず各社公式でご確認ください。

出典

この記事の最終確認日は2026-10-07です。個別の出典に確認日が付いているものは、その日に当編集部がそのページを確認しています。付いていないものは、本文中の確認日をご覧ください。

CardLens編集部

クレジットカードのデータと仕組みを解説しています。X: @cardlens_jp