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お知らせ公開: 2026-09-25情報確認日: 2026-09-25

PayPayカード、オンライン決済の本人認証(3Dセキュア)をPayPayアプリでの認証へ順次切替。2026年7月17日発表・提供開始は「2026年7月より順次」で、PayPayカード ゴールドも対象。切替完了時期は公表されていません

本記事はプロモーションを含む場合があります。

会員向けのお知らせは、本文の冒頭でこう書いています。

2026年7月より、本人認証サービス(3Dセキュア)がPayPayアプリでの認証に対応し、PayPayアプリにPayPayカードを登録している方は、順次使えるようになります。

同じ日付で出たニュースリリースは、対象の券種まで書いています。

PayPayカード株式会社(以下、PayPayカード)は、2026年7月より順次、「PayPayカード(以下、「PayPayカード ゴールド」を含む)」によるオンライン決済時の本人認証サービス(3Dセキュア)(※1)において、「PayPayアプリ」を利用した本人認証を提供します。これまでのSMSに届いたワンタイムパスワードによる本人認証が、「PayPayアプリ」による認証に切り替わることで、フィッシング詐欺などによる不正利用のリスク低減につながります。加えて、ワンタイムパスワードが入力不要になることによるスムーズな決済を実現します(※2)。

発信はPayPayカード株式会社。お知らせ・ニュースリリースとも2026年7月17日付で、お知らせのカテゴリは「機能・サービス」です。

先に結論

これは年会費や還元率の改定ではなく、オンラインで買い物をしたときの本人認証のやり方が変わる話です。効くのは、PayPayカードまたはPayPayカード ゴールドで、3Dセキュアに対応したネットショップの支払いをする人。SMSで届くワンタイムパスワードを入力していた工程が、PayPayアプリを開いて認証する工程に置き換わります。

そして、いつ自分がその対象になるかは公式に書かれていません。公式は「2026年7月より順次」としか書いておらず、特定日の一斉切替ではありません。「順次」という語は、お知らせ本文・お知らせの注記・リリース本文・リリースの背景段落・リリース※2の計5か所(いずれもHTML本文)に出てきます。リリース※2はこうです。

※2 利用可能なユーザーは順次拡大します。「PayPayアプリ」を利用した本人認証が利用可能になったユーザーでも、従来のSMSを利用したワンタイムパスワード認証が一部必要となる場合があります。

つまり「2026年7月17日から切り替わった」でも「何月何日に全員が切り替わる」でもありません。7月17日は告知の日です。

認証の流れがどう変わるか

ヘルプ「本人認証サービス(3Dセキュア)とは何ですか」には、2026年9月25日時点で2つの方式が並んで載っています。その原文の手順を、そのまま並べます。

手順 ワンタイムパスワードでの認証(従来) PayPayアプリでの認証(切替後)
1 SMSでワンタイムパスワードを受信 プッシュ通知もしくはPayPayアプリのバナーをタップ
2 認証画面にワンタイムパスワードを入力 取引内容を確認し、「本人認証へ進む」をタップ
3 取引完了を確認 本人認証を実施
4 — 利用中のサイトに戻り、取引完了を確認

表内の文言は、いずれもヘルプページの原文のままです。差は2か所に出ます。コードを読んで打ち込む工程が消えること、そのかわりに決済のたびにPayPayアプリを開く工程が入ることです。

生体認証を設定している場合については、お知らせがこう書いています。

また、スマートフォンの設定を生体認証にしている場合はパスコードなどの入力も不要のため、より安全で便利なお買い物ができます。

ただし、すべての人がそうなるとは書かれていません。ヘルプ「生体認証・パスコードの設定方法」の「ご注意」3点に、条件が書かれています。

PayPayアプリからカード情報を確認する際やお客様情報変更時に、生体認証が必要です。 iOS端末で生体認証をご利用の場合、パスコードの設定が必要です。 生体認証非対応端末や認証をOFFにしている場合などは、表示された方法で認証してください。

iOS端末で生体認証を使うにはパスコードの設定が前提で、生体認証に対応していない端末や生体認証をOFFにしている場合は「表示された方法で認証してください」となります。

使うための前提条件

ここがいちばん読者の実害に直結する部分です。お知らせとニュースリリースで、前提条件の書かれ方が違います。公式は両者を同じものだと言い切ってはいませんが、リリース※3の「こちら」のリンク先と、お知らせの注記が案内する「PayPayアプリの登録方法」は、同じページ(paypay-card.co.jp/service/app/)です。本記事は同じ手続きを指しているものとして扱い、原文を引くときは書かれているとおりの語を使います。

どこに書かれているか 原文
お知らせ 注記 「PayPayアプリでの本人認証を使うにはPayPayアプリへの登録が必要です」
お知らせ 本文 「PayPayアプリにPayPayカードを登録している方は、順次使えるようになります」
リリース ※3 「「PayPayアプリ」での本人認証を利用するには、「PayPayクレジット」登録が必要となります」
リリース 本文 「「PayPayクレジット」登録済みユーザーについては、「PayPayアプリ」での認証開始に伴う、事前の新たな設定や手続きはございません」

リリース本文と※3の原文は次のとおりです。

なお、「PayPayクレジット」登録済みユーザーについては、「PayPayアプリ」での認証開始に伴う、事前の新たな設定や手続きはございません(※3)。

※3 「PayPayアプリ」での本人認証を利用するには、「PayPayクレジット」登録が必要となります。登録方法など詳しくはこちらをご確認ください。

すでに登録済みの人は何もしなくてよい、という書き方です。裏を返すと、登録していない人はこの認証方法を使えません。

さらに、お知らせとリリースの本文には出てこない条件が、リンク先の「PayPayアプリの登録方法」にあります。

※ Yahoo! JAPAN IDとPayPayの連携が必要です。

「アプリを入れるだけ」ではありません。ここは告知本文を読んだだけでは分からない部分です。

お知らせの注記5点とリリースの注記3点

注記は1つも落とさずに置きます。まず、お知らせ本文に付いた注記5点。原文のままです。

※ PayPayアプリでの本人認証を使うにはPayPayアプリへの登録が必要です。詳細は「PayPayアプリの登録方法」をご確認ください。 ※ 本人認証時にプッシュ通知を受け取るには設定が必要です。設定方法は「プッシュ通知設定について」をご確認ください。 ※ 生体認証(顔・指紋)の設定方法は「生体認証・パスコードの設定方法」をご確認ください。 ※ PayPayアプリをお使いの方は順次、PayPayアプリ認証に切り替わります。 ※ 従来のSMSを利用したワンタイムパスワード認証が一部必要となる場合があります。

次に、ニュースリリースの注記3点。

※1 インターネット上でのクレジットカードの不正利用を防ぎ、より安全にご利用いただくためのサービスで、自動で登録されています。詳細はこちらをご確認ください。 ※2 利用可能なユーザーは順次拡大します。「PayPayアプリ」を利用した本人認証が利用可能になったユーザーでも、従来のSMSを利用したワンタイムパスワード認証が一部必要となる場合があります。 ※3 「PayPayアプリ」での本人認証を利用するには、「PayPayクレジット」登録が必要となります。登録方法など詳しくはこちらをご確認ください。

この8点のうち、実際の使い勝手に効くのは次の3つです。

なお、アプリ内で出る案内の文言は、通知の種類によって違います。プッシュ通知は「取引の完了には本人認証が必要です」、アプリ内のバナーは「取引を完了するには本人認証が必要です」です(いずれもヘルプページに貼られた手順図の画像で確認しました。HTMLの本文には前者の文言はありません)。

よくなる点

改善側も書きます。リリースが挙げている趣旨は、フィッシング対策です。背景の段落はこうです。

EC市場の拡大とともに、近年、悪意のある第三者によるクレジットカードの不正利用が増加しています。不正利用の手口の一つとして挙げられる、偽サイトへ誘導して認証コード(ワンタイムパスワード)を騙し取るフィッシング詐欺に対しても、より高度なセキュリティ対策が求められています。

SMSで届いたコードを人が読んで入力する工程は、その工程自体が偽サイトに打ち込ませる隙になります。アプリ側で認証を完結させれば、その手口は効きにくくなります。加えて、リリースは「ワンタイムパスワードが入力不要になることによるスムーズな決済を実現します」としています。コードの到着を待って切り替えて打ち込む、という往復がなくなる分は素直に速くなります。

不正利用発生率について、リリースのHTML本文は数値を書いていません。書いているのはここまでです。

また、従来より、PayPayカードは、安全・安心に「PayPayカード」をお使いいただくために24時間365日のモニタリング体制をはじめとして、セキュリティ対策(参考:PayPayカードあんしんガイド)に力を入れています。「PayPayカード」の不正利用発生率はクレジットカード業界の水準を下回って推移しています。

数値は、ニュースリリースに掲載されている図版の中にあります。図版には「PayPayカードの不正利用発生率は業界全体と比較して4分の1以下」とあり、グラフの軸ラベルは「2025年1月〜12月 不正利用発生率(金額ベース)」です。ただしグラフに目盛りの実数値はなく、具体的な%は公表されていません。比較の土台も、リリースの注記によれば次のようになっています。

※ クレジットカード業界の不正利用発生率は、以下を使用しております。 2025年(年間実績値) 一般社団法人日本クレジット協会、クレジット関連統計「3.(一社)日本クレジット協会の調査結果に基づく統計」のうち「(4)クレジットカード不正利用被害額調査 ② 不正利用発生率(年間)」の数値(2026年3月公表) ※ PayPayカードの不正利用発生率(%)は、2025年(年間実績値)として、クレジットカード不正利用被害額÷クレジットカードの取扱額×100にて算出しております。

業界側は日本クレジット協会が2026年3月に公表した数値、PayPayカード側は自社算出です。両者の算出方法が同一だとは公式に書かれていないので、「同じものさしで4分の1」と読むことはできません。

手間が増える点

一方で、決済ごとの操作は増える方向です。

本人認証サービスは解除できません。

「アプリ認証が煩わしいから3Dセキュアを外す」という選択肢は、公式には用意されていません。

複数枚持ちと家族カード — 別々の話です

混同しやすいので分けて書きます。まずアプリへの登録の話。「PayPayアプリの登録方法」にはこうあります。

複数のカードをお持ちの方はいずれか1枚をPayPayアプリに登録すると、全てのカードがPayPayアプリに登録されます(家族カードは対象外)

1枚登録すれば全カードに反映される、という一括反映から家族カードは外れています。

家族カードを個別にアプリ登録する場合にも条件が付いています。同じページはこう書いています。

家族カードをPayPayアプリに登録する際、家族カードに登録された携帯電話番号がPayPayの情報と同一であることを確認します。

さらにQ2として、すでに別のPayPayカードをアプリに登録している場合や、家族カードの携帯電話番号が登録されていない場合は登録できない旨が書かれています。アプリ認証の前提がアプリ登録である以上、家族会員にとってはここが最初の関門になります。

これとは別に、3Dセキュアそのものの登録については、ヘルプ「家族カードで本人認証サービス(3Dセキュア)は利用できますか」が次のように書いています。

家族カードの携帯電話番号を登録済みの場合、本人認証サービスは自動で登録されます。 ※ 家族カード審査完了の翌日以降から利用できます。

3Dセキュアが使えるかどうかと、アプリへの一括反映の対象かどうかは、別の話です。

告知が触れていないこと

書かれていないことを「変わらない」と読み替えないための整理です。ここは先回りして並べます。

いま、できること

  1. PayPayカードまたはPayPayカード ゴールドをネットの買い物で使っているなら、PayPayアプリでのカード登録状況を確認しておく。リリースの表現では「PayPayクレジット」登録済みなら、認証開始に伴う事前の手続きは不要とされています。
  2. プッシュ通知の設定を確認する。ここが切れていると、決済のたびに自分でアプリを開いてバナーを探すことになります。お知らせの注記は「本人認証時にプッシュ通知を受け取るには設定が必要です」としか書いておらず、自動ではありません。
  3. 生体認証を使う予定なら、端末側の設定を先に見ておく。iOS端末ではパスコードの設定が前提で、生体認証非対応の端末やOFFの場合は表示された方法での認証になります。
  4. アプリを入れていない場合は、認証の案内画面に何が表示されるかをその場で確認する。公式は未導入者向けの手順を直接案内していないため、現時点で言えるのは、ヘルプに2方式が並記されているところまでです。

カードそのものの評価はPayPayカードのレビュー、ゴールドはPayPayカード ゴールドのレビューで整理しています。

出典と確認日

続報の有無は、お知らせ一覧(全件/機能・サービス)で確認しました。本件の続報・完了告知は出ておらず、一覧の最新は機能・サービスが2026年9月3日の別件、全体が2026年9月17日のメンテナンス告知でした。確認日2026-09-25。

確認した画像(1枚ずつ開いています)

本文の根拠にしている画像は次の3枚です。いずれもファイル単位で開いて中身を確認しました。

画像 掲載ページ 確認した内容
img_3DSecure1.png ニュースリリース 不正利用発生率の比較図。目盛りなし
img_3DSecure2.png ニュースリリース 認証フローの図
img_3DSecure3.png ニュースリリース 認証画面のサンプル

このほか、お知らせページの図版(3ds_260717_pc.png / 3ds_260717_sp.png)とヘルプの手順図7枚(img_000534_1_v2〜img_000534_4_v2、img_000534、img_000534_6、img_000534_7)も開いて確認しましたが、本文の記述の根拠には使っていません。

本記事の「4分の1以下」「2025年1月〜12月」「金額ベース」は、ページのHTML本文には存在せず、ニュースリリースに掲載された図版の中にのみある表記です。出所は img_3DSecure1.png です。確認した画像は上の表に1枚ずつ挙げています(確認日2026-09-25)。また、PayPay側のサイトにある「3Dセキュア」の説明ページは、他社クレジットカードをPayPayアプリに登録してPayPay決済に使う場合の話であり、本件とは別のテーマのため出典にしていません。

2026年のカード改悪・条件変更の全体像は2026年 クレジットカードの改悪・変更まとめに、施行日順の一覧はカード改悪・変更ウォッチにまとめています。

※本記事は2026年9月25日に公式ページの内容を確認して作成しています。サービス内容・提供時期・条件は変更される場合があります。最新は必ずPayPayカード公式のニュースリリースとお知らせでご確認ください。

関連カード

PayPayカード詳細 →PayPayカード ゴールド詳細 →

出典