ETCカードは単体で存在するカードではなく、基本的にはクレジットカードの追加カードとして発行します。作り方はシンプルで、持っているカード(またはこれから作るカード)にETCカードを申し込むだけです。ここでは申込の流れ、費用の見方、到着までの目安、そして「クレジットカードを作らない場合」の選択肢まで、順番に整理します。
作り方の流れ
- クレジットカードを選びましょう(すでに持っていればそのカードでOK)
- カード会社のアプリか会員ページから「ETCカード」を申し込みましょう
- 郵送で届いたら車載器に挿して完了
新しくカードを作る人は、申込フォームの途中に「ETCカードも同時に申し込む」という選択肢がある場合が多く、同時申込がいちばん手間がありません。すでに本体カードを持っている人は、会員ページからETCだけを追加で申し込む形になります。いずれの場合も、ETCカードは本体カードの審査に紐づくため、ETC単体で改めて与信審査を受けることは通常ありません。ETCカードは本体カードに従属する追加カードだと理解しておくと、費用も使い方も見通しやすくなります。
年会費と発行手数料はここを見る
ETCカードの費用はカードによって違います。混同しやすいのが「年会費」と「発行手数料」で、性質がまったく別物です。
- 年会費:毎年かかる費用。無料のカード、条件つき無料(年1回の利用で無料など)、有料のカードがあります
- 発行手数料:発行時に1回だけかかる費用。年会費とは別に設定されているカードがあります
本体のカードが年会費無料でも、ETCは別料金という場合があります。逆に、発行手数料はかかるが年会費は無料、という組み合わせもあります。下の表は費用パターンの整理です(具体的な金額は各カードの公式サイトのETC欄で確認してください)。
| 費用パターン | 年会費 | 発行手数料 | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| 完全無料型 | 無料 | 無料 | 高速をたまにしか使わない人。持っておくだけで損がない |
| 条件つき無料型 | 年1回利用等で無料 | 無料が多い | 年に数回でも高速に乗る人 |
| 発行手数料のみ型 | 無料 | 初回のみ有料 | 長く使う前提なら手数料は実質ほぼ気にならない |
| 年会費有料型 | 毎年有料 | 無料が多い | 付帯特典やサービスに価値を感じる人 |
高速をほとんど使わないなら完全無料型か条件つき無料型を選べば、保有コストはゼロに抑えられます。当サイトが日本の主要カード100枚を調べたところ、年会費が無条件で無料のカードは40枚ありました。ETCの条件は各カードの詳細に掲載しているので、本体もETCも無料になる組み合わせは十分に見つかります。関連する考え方は年会費無料カードの仕組みでも整理しています。
申込から到着までの日数
ETCカードは即日では手に入りません。郵送で届くため、数日から2週間程度みておくのが安全です。日数を左右する要因は主に次の3つです。
- 本体カードが新規か既存か:新規なら本体の審査・発行が先に必要で、その分だけ時間がかかります
- 同時申込か追加申込か:本体と同時に申し込むと、まとめて発行されるぶん流れがスムーズです
- 発送方法:本人限定受取郵便など、受け取りに時間がかかる方式のカードもあります
旅行や帰省で使う予定が決まっているなら、出発の2週間前までには申し込むのが無難です。本体カードから急ぐ場合は、発行が早いカードを選ぶと待ち時間を減らせます。カードそのものの作り方はクレジットカードの作り方にまとめています。
年会費無料でETCを持つ組み合わせ
コストをかけずにETCを持ちたいなら、狙うのは次の条件を両方満たすカードです。
- 本体カードの年会費が無料(無条件、または年1回利用などの緩い条件)
- ETCカードの年会費・発行手数料も無料(または同じく緩い条件つき無料)
この2つがそろえば、高速に乗った分の支払いをカードにまとめつつ、保有コストはゼロにできます。しかもETC利用分にも本体カードと同じようにポイントが付くため、現金でゲートを通るより取りこぼしが少なくなります。たとえば当サイトでレビューしているエポスカードのように、年会費無料を軸にした国内発行カードは候補になりやすい部類です。実際に選ぶときは、カードギャラリーでETC条件を確認しながら、本体の使い勝手(還元率や普段の買い物との相性)も合わせて見比べてください。
複数台持ち・家族の分・ポイントの扱い
車を複数台持っている場合や、家族それぞれがETCを使いたい場合の扱いも、あらかじめ知っておくと迷いません。
| ケース | 対応方法 |
|---|---|
| 1人で車を2台以上使う | 1枚のETCカードを乗り換えて挿し替えれば使えます。台数分作る必要はありません |
| 同時に2台を別々に走らせたい | ETCカードを複数枚発行します。カードによって追加発行の可否・枚数上限が異なります |
| 家族それぞれが使いたい | 家族カードにETCを付帯させ、各自の名義で持つのが正しい形 |
| ポイントの付き方 | ETC利用分は本体(または家族カード)の明細に合算され、通常どおりポイントが付く |
ETCカードは車ではなく名義人本人に紐づきます。だから1枚を複数の車で使い回すのは問題ありませんが、家族間での貸し借りは規約違反です。家族の車で家族が使うなら、家族カードにETCを付帯させて各自の名義で持つのが正しい形になります。
クレジットカードを作らない選択肢:ETCパーソナルカード
クレジットカードを持たずにETCを使いたい人には、高速道路会社が共同発行するETCパーソナルカードがあります。クレジットカード付帯のETCとの違いを整理すると次のとおりです。
| 比較項目 | クレカ付帯のETC | ETCパーソナルカード |
|---|---|---|
| 与信審査 | 本体カードの審査が前提 | 与信審査は不要 |
| 保証金(デポジット) | 不要 | 必要(預託が前提) |
| 年会費 | 無料にできる組み合わせがある | 年会費がかかる |
| ポイント | 本体カードの還元が付く | クレカのようなポイント還元は基本なし |
ETCパーソナルカードは与信審査が不要な代わりに、デポジットの預託と年会費が必要で、コスト面ではクレジットカード付帯より不利になりやすい仕組みです。事情があってクレジットカードを作らない人向けの選択肢と考えてください。クレジットカードを作れるなら、付帯ETCのほうが保有コストを抑えやすく、ポイントも取りこぼしません。
使うときの注意点
- ETCカードは名義人本人しか使えません。家族間でも貸し借りは規約違反です
- 有効期限があります。更新カードが届いたら車載器の中のカードを差し替えてください。期限切れのまま料金所に進入する事故は毎年起きています
- 車を降りるときは車載器からカードを抜く習慣をつけると、盗難や車内高温による劣化を防げます
- 利用分は本体カードの明細にまとまり、ポイントも通常どおり付きます。高速代が多い人ほど、還元率の高いカードに付帯させる価値があります
よくある質問
ETCカードだけ先に欲しいです。最短で作るにはどうすればいいですか?
すでにカードを持っているなら、そのカードの会員ページから申し込むのが最短です。ゼロからカードを作る場合は本体の審査・発行が先に必要になるため、発行が早いカードを選ぶと本体側の待ち時間を減らせます。いずれにせよ郵送で届くので、即日入手はできない前提で予定を組んでください。
レンタカーでも使えますか?
使えます。ETCカードは車ではなく人に紐づくので、レンタカーの車載器に自分のカードを挿せば自分の支払いになり、ポイントも自分に付きます。返却前にカードを抜き忘れないよう注意してください。
本体カードを解約したらETCカードはどうなりますか?
ETCカードは本体カードに従属する追加カードなので、本体を解約するとETCカードも使えなくなります。カードを乗り換えるときは、新しいカードでETCを発行し、車載器のカードを差し替えてから旧カードを解約する順番だと、ETCが使えない空白期間をつくらずに済みます。
高速をよく使うなら、ETCの費用だけでなく本体カードの還元率も含めて選ぶと差が出ます。次は年会費無料カードの仕組みを読むか、カードギャラリーでETC条件から絞り込んでみてください。