身に覚えのない請求を見つけたとき、いちばん怖いのは金額そのものではありません。補償の手続きには期限があり、その期限が静かに過ぎていくことです。しかも期限は「◯日以内」という長さの話だけではなく、どこから数え始めるか(起算点)が会社によって違います。届出をした日から遡る会社、紛失登録が完了した日から遡る会社、利用代金明細が通知された日から数える会社。同じ「60日」でも、対象になる取引の範囲が変わります。
この記事は、気づいた瞬間から何をどの順番でやるかを時系列で示し、各社の窓口と公式に書かれた期限を一覧にします。警察への届出、調査期間、その間の支払い、再発行、フィッシング経由の被害まで、裏が取れた範囲だけを書きます。補償の可否は最終的にカード会社が会員規約に沿って判断するもので、この記事が保証できるものではありません。
まず時系列。気づいてからの動き方
0〜10分:カードを止める
順番を間違えないでください。警察でも証拠集めでもなく、最初はカード会社への連絡です。三菱UFJカードは公式に「すぐにカード会社に連絡します。その場合、カード会社がクレジットカードの利用を調査し、本当に不正利用されていた場合は、補償手続きの対応をしてくれます」と説明しています(確認日2026-09-02)。利用停止も、調査の開始も、再発行も、この一本の連絡から枝分かれします。
連絡先はカード裏面に印字されています。同社は「クレジットカードの裏面にはカード会社の連絡先が印字されていますから、まずそちらに電話をかけて」「ほとんどのカード会社は24時間体制で紛失・盗難に関する窓口を開いています」と書いています(確認日2026-09-02)。ただしこれは一般論としての記述で、個々のカードの窓口が24時間受付かどうかは、そのカードの公式ページで確認してください。会員アプリから連絡できる会社もありますが、これも会社ごとに違うので自分のカードで確かめてください。券面に番号がないナンバーレスカードでは、電話口で何を聞かれるか(会員番号か、生年月日か、登録電話番号か)も会社ごとに異なります。
10〜60分:明細を保全し、被害の範囲を確定させる
止めたら次は範囲の確認です。会員サイトやアプリで、利用履歴をできるだけ古い方までさかのぼって見てください。不正利用は少額のテスト決済から始まることがあり、大きな請求の前に数百円の見慣れない決済が挟まっている場合があります。
残すもの:不審な取引の日付・金額・加盟店名、明細のスクリーンショット、そして自分がいつ気づいたか。後述するとおり、起算点が「届出日」の会社では、気づいた日ではなく届け出た日が基準になります。確認と連絡を同じ日のうちに終わらせることに意味があるのは、このためです。
当日〜数日:警察に届け出る
三菱UFJカードは公式に「遺失物届や盗難届を提出します。もし、紛失もしくは盗まれたクレジットカードで不正利用された場合、警察署に届出をしておかないと、その後の補償が受けられない場合があります」と記載しています(確認日2026-09-02)。「場合があります」という書き方で、必須とも不要とも断定されていません。実務としては受理番号を控え、カード会社に伝えられる状態にしておくのが安全側です。カードが手元にあるネット経由の被害でも届出を求められることがあるので、連絡した窓口で直接聞いてください。
数週間:調査、再発行、そして精算
JCBは補償ページで「2〜3週間ほどで調査結果を回答します」と明記しています(確認日2026-09-02)。他社の調査期間は今回の調査では確認できませんでした。数日で終わる前提でスケジュールを組まないほうがいいのは確かです。
| ステップ | やること | 確認できた目安 |
|---|---|---|
| 1. 発見 | 明細・利用通知で不審な請求に気づく | 即時 |
| 2. 停止 | カード会社の窓口へ連絡し、カードを止める | 発見後すぐ |
| 3. 保全 | 日付・金額・加盟店名と明細を保存する | 同日中 |
| 4. 届出 | 必要に応じて警察へ届出、受理番号を控える | 数日以内 |
| 5. 調査 | カード会社が取引内容を調査する | JCBは2〜3週間(他社は公式で確認) |
| 6. 再発行・精算 | 新しい番号のカードが届く/調査結果に基づく処理 | 公式で確認 |
一覧比較:受付窓口と、公式に書かれた届出期限
ここがこの記事の中心です。電話番号は、今回の調査で公式ページの記載を確認できたものだけを載せます。確認できなかった会社は空欄にせず「公式で確認」と書きました。期限も同様に、根拠のあるものだけを記載しています。
先に、表の読み方をひとつ。各行は同じ制度を並べたものではありません。JCBの行は「第三者による不正利用」の補償の適用条件で、JCBは紛失・盗難に遭った場合については「補償の適用条件や手続き方法が異なります」と明記して別ページへ誘導しています(確認日2026-09-02)。一方、京急・東武・ローソンの行は、紛失・盗難時のカード盗難保険にあたる記載です。数字がそろって60日前後だからといって、同じ条件が並んでいると読まないでください。
| 発行会社・カード | 紛失・盗難の受付窓口 | 公式に書かれた届出期限 | 期限の起算点 | 根拠(確認日) |
|---|---|---|---|---|
| JCB(カード番号が「354」「355」で始まるJCBカードが対象。それ以外はカード裏面の発行会社へ) | 公式で確認(補償ページに番号の記載なし) | 該当明細の通知後60日以内の届け出が必要(第三者による不正利用の条件。紛失・盗難の場合は条件が異なるとJCBが明記)。※2回払い・分割払い・リボ払い・スキップ払い・ボーナス1回払いは「初めて記載された明細の通知後60日以内」 | 明細の通知日 | JCB公式・補償ページ(2026-09-02) |
| 三菱UFJカード(三菱UFJニコス) | 公式で確認(カード裏面の連絡先) | 今回見た解説ページには記載なし | 公式で確認 | 三菱UFJカード公式(2026-09-02) |
| 京急プレミアポイントカード(三菱UFJニコス発行) | 公式で確認 | 盗難・紛失の届出日から60日前まで遡って以降の損害 | 届出日 | 自社レビューの確認記録(2026-08-13) |
| 東武カード | 公式で確認 | 紛失登録完了日から60日前にさかのぼって(記録上はクレジット利用分が対象) | 紛失登録の完了日 | 自社レビューの確認記録(2026-08-02) |
| ローソンPontaプラス(ローソン銀行) | 公式で確認 | 偽造・盗難等の被害を通知日から遡って60日以内の分まで | 通知日 | 自社レビューの確認記録(2026-08-13) |
| 三井住友カード | 公式で確認 | 公式で確認 | — | 公式ページが当社アクセスでは403(2026-09-02) |
| 楽天カード | 公式で確認 | 公式で確認 | — | 公式ページが当社アクセスでは403(2026-09-02) |
※「自社レビューの確認記録」とある3行は、公式ページを今回の調査で直接取得できなかったため、CardLensが各カードのレビュー記事を作成した際に公式記載を確認して残した記録を根拠としています。公式ページを今回あらためて取得したものではない、という点をはっきりさせておきます。それぞれ京急プレミアポイントカードのレビュー(確認日2026-08-13)、東武カードのレビュー(確認日2026-08-02)、ローソンPontaプラスのレビュー(確認日2026-08-13)に記載しています。確認から時間が経っており、その後に条件が変わっている可能性があります。実際に届け出るときは、必ずお手元のカードの会員規約と公式ページで現在の条件を確認してください。三井住友カードと楽天カードは、2026年9月2日時点で当社からのアクセスがHTTP 403で拒否され、記載内容を確認できませんでした(その後の再取得でも同じく403)。期限がないという意味でも、期限が他社と同じという意味でもありません。お手元のカードの会員規約でご確認ください。
※もう一点、表に入りきらない重要な補足です。この表は「届け出の期限」を並べたもので、期限内に届け出れば補償されるという意味ではありません。期限は補償を検討してもらうための入口の条件で、実際の可否は各社が会員規約に沿って個別に判断します。記録に残っている範囲でも、京急プレミアポイントカードは「登録された暗証番号を使用して利用された場合の損害は原則として会員負担」、ローソンPontaプラスは「お客さまの故意または過失に起因する場合など、対象外あり」とされており、東武カードは対象を「クレジット利用分のみ」と記録しています。これらはいずれも「絶対に補償されない」という意味ではなく、逆に条件を満たせば補償されるという保証でもありません。判断は各社が会員規約に沿って個別に行います。期限のほかにも条件があると考えて、規約を確認してください。
このデータは、出典として本ページ(https://cardlens.jp/articles/fraud-response-guide/ )へのリンクを添えていただければ、記事・資料・SNSなどで自由にご利用いただけます。記載は変更され得るため、引用時は確認日もあわせて記載していただけると読者に親切です。
「60日」より大事なのは、どこから数えるか
上の表で目を引くのは、数字がそろって60日前後だという点ではなく、起算点が3種類に割れているという点です。
- 届出日から遡る型(京急プレミアポイントカードの記載):届け出た日を基準に60日前まで戻って対象になります。連絡が1日遅れると、対象範囲の後ろ端が1日ぶん切り落とされる構造です。
- 紛失登録完了日から遡る型(東武カードの記載):基準が「届け出た日」ではなく「登録が完了した日」です。連絡したつもりで手続きが完了していない状態が起こりうるので、完了したかどうかまで確認する意味があります。
- 明細の通知日から数える型(JCBの記載):請求が明細に載って通知された日から60日以内に届け出る形です。明細を見ない期間が、そのまま持ち時間の消費になります。2か月に一度しか明細を開かない人は、気づいた時点で残り時間がほとんどない可能性があります。
分割・リボの人はもう一段の注意が要ります。JCBは補償ページの注記で、ショッピング2回払い・分割払い・リボ払い・スキップ払い・ボーナス1回払いの場合は「初めて記載されたカードご利用代金明細を通知後60日以内」としています(確認日2026-09-02)。分割やリボは同じ買い物が何か月も明細に並びますが、数え始めるのは最後に載った回ではなく最初に載った回だという読み方になります。分割払いにした覚えのない請求が分割で立っていた場合、直近の明細で気づいた時点では起算点がすでに数か月前、ということが起こり得ます。
どの型でも結論は同じ方向を向きます。明細を見る間隔を短くし、気づいたその日に届け出る。これが期限に対する唯一の実務的な答えです。使うたびに通知が届く設定にしていれば、気づくまでの時間は60日ではなく数十秒になります。設定の考え方はタッチ決済の使い方でも触れています。
調査中、その請求は払わないといけないのか
ここはこの記事では断定しません。今回確認した公式ページには、調査期間中の請求・引き落としをどう扱うか(いったん請求して後から返金するのか、調査完了まで保留するのか)の記載がありませんでした。会社ごとに運用が異なる部分で、一般論で判断すると自分のカードで通用しない可能性があります。
やるべきことははっきりしています。最初の電話で「調査中の支払いはどうなりますか」「次の引き落としは実行されますか」を聞き、回答をメモしておくことです。口座残高が足りずに延滞扱いになる二次被害だけは避けたいところです。
再発行:番号が変わる。日数と手数料は会社で違う
再発行ではカード番号が変わります。これは不便ではなく、漏れた番号を無効化する防御そのものです。ただし副作用として、公共料金・通信費・サブスクなど登録済みの継続課金は登録し直しが必要になります。番号変更で再登録が要る構図はブランド切替でも同じで、セブンカードのVisa終了とJCB切替では番号・有効期限・セキュリティコードがすべて変わることが明記されています。
再発行にかかる日数は、今回確認した公式ページには記載がありませんでした。三菱UFJカードは「カード会社によってはクレジットカードの再発行に手数料がかかる場合がありますので、WEBサイトなどで確認が必要です」と書くにとどめています(確認日2026-09-02)。日数を推測で書くことはしません。窓口に聞いてください。
手数料は具体的な金額が動いています。三菱UFJニコスは、クレジットカード・ETCカードの再発行手数料を1枚1,650円(税込)に改定し、これまで無料だったゴールド・プラチナ等の上位カードも有料化します。適用開始はNICOS系が2026年10月1日、MUFG・DC系が2026年10月16日と系統で分かれています(詳細)。「上位カードだから再発行は無料」という前提は、もう自動的には成り立ちません。カード自体の評価は三菱UFJカードのレビューにまとめています。
受け取り方にも触れておきます。JALカードは更新カードの発送を簡易書留から普通郵便へ変更しましたが、紛失や改姓にともなう再発行カードは、発送方法の選択に関わらず「転送不要の簡易書留」で送られると公式に案内しています(詳細)。再発行では受け取りに在宅が必要になる可能性を見込んでおいてください。
フィッシング経由の被害は、扱いが変わることがある
ネット経由の不正利用で多い入口のひとつがフィッシングです。カード会社や宅配業者を装ったSMS・メールのリンクから偽サイトに誘導され、カード番号や会員サイトのIDとパスワードを自分で入力してしまう手口です。
注意が必要なのは認証情報が使われた取引の扱いです。JCBは補償ページの「補償適用外のケース」として、「会員が他人(家族等を含む)にカードを貸与・譲渡・担保提供したり、カード情報を預託・使用させるなど、善良なる管理者の注意をもってカードおよびカード情報を使用し管理していない場合」「会員ご本人およびその家族・同居人など会員の関係者によるご利用である場合」「JCBカードの暗証番号またはパスワードなどの認証情報が使用された場合」などを挙げています(確認日2026-09-02)。同ページには「JCBが『カードご利用代金明細』を通知後、60日以内にJCB所定の届け出がされない場合」も並んでおり、期限切れそのものが適用外の項目として書かれていることがわかります。
これはJCBのページに書かれている内容であって、すべてのカード会社に同じ線引きがあるという意味ではありません。また、フィッシングで盗まれた情報が使われたケースが必ずこれに当たる、と読み替えることもできません。判断は事案ごとにカード会社が会員規約に沿って行います。「フィッシングだから補償されない」とも「フィッシングでも補償される」とも、この記事では書きません。当てはまるかどうかを自己判断して連絡をためらうのが、いちばん損をする行動です。まず届け出てください。
そのうえで入口を塞ぐ話をします。届いたSMSが本物か偽物かは、リンクを踏まずに自分で確かめられます。CardLensでは主要カード会社・銀行のドメインとTLS証明書を実際に取得して検証し、判定手順と検証済みドメインの一覧をカード会社からのSMS、本物か偽物かにまとめました。見た目が怪しくても本物というドメインは実在するので、直感だけで判断すると本物の重要な告知を捨てることにもなります。すでに入力してしまった場合は、その時点で紛失・盗難窓口に連絡し、利用停止と再発行を依頼するのが基本線です。IDとパスワードを入力したなら、そのパスワードを他サービスで使い回していないかも確認してください。
補償の可否を、この記事は保証しません
はっきり書いておきます。「届け出れば必ず補償される」とは書けませんし、逆に「この条件なら補償されない」と断定することもしません。補償は各社の会員規約とカード盗難保険の条件に基づいて個別に判断されるもので、公開ページの記述だけで結論が決まるものではないからです。
カード会社自身の書き方を見ても、そうなっています。三菱UFJカードは「万が一、不正利用されてしまった場合でも、全額補償する体制を整えています」と書いたうえで、すぐ下に「※会員規約に基づき、補償対象外となるケースもあります。会員規約に詳細を記載しておりますので、ご確認ください」と付けています(確認日2026-09-02)。JCBも「不正が認められた場合、会員規約に基づき請求を取り消します」という条件付きの書き方で、適用外のケースを別に並べています(確認日2026-09-02)。「全額補償」という言葉が出てくるページでも、判断の根拠は会員規約側にあるという構造です。ネットの解説記事が「◯◯なら補償される/されない」と言い切っていたら、その断定の根拠がどこにあるかを疑ってください。
この記事が言えるのは3つです。複数の会社が届出の期限を公式に設けていること。その起算点が会社によって違うこと。そしてどの型でも、早く気づいて早く届け出た人のほうが対象範囲が広く残ること。判断は会社に委ねるとしても、判断の土俵に立つための行動は自分で決められます。
今日できる予防、3つ
- 利用通知をONにする。費用ゼロで、期限の話にいちばん効きます。少額のテスト決済も通知されれば、明細を待たずに気づけます。
- ナンバーレスカードを検討する。券面に番号がなければ、盗み見や写真からの流出という経路自体が消えます。仕組みはナンバーレスカードとはで解説しています。
- 利用可能枠を必要な水準まで下げる。枠は被害の上限でもあります。JCBは自社の解説ページで「ご利用可能枠の引き下げには、審査がありません」としています(この記述の出典URLと確認日は利用可能枠の決まり方に記載しており、本記事では再取得していません)。これはJCBの記載であって、引き下げの手続き方法や条件は発行会社ごとに違います。また再び上げるときは審査が入るため、元の枠に戻せるとは限りません。
あわせて、緊急連絡先と本人確認の方法を平時に控えておくこと、明細を月1回ではなく週1回開く習慣にすることも、期限の話に直接効きます。
まとめ
不正利用に気づいたら、カード会社への連絡→明細の保全→警察への届出の順に、できれば同じ日のうちに動く。これが結論です。多くの会社が補償に届出期限を設けており、しかも起算点が「届出日」「紛失登録完了日」「明細の通知日」に分かれているため、いずれの型でも遅れがそのまま対象範囲の減少につながります。
JCBは調査結果の回答まで2〜3週間としており、時間はかかります。その間の支払いの扱いと再発行の日数は、今回の調査では公式に確認できませんでした。最初の電話でその場で聞いてください。再発行では番号が変わるため継続課金の再登録が発生し、手数料も三菱UFJニコスのように上位カードを含めて有料化される流れがあります。2026年の各社の変更全体は2026年の改悪まとめで追っています。
よくある質問
気づいてから何日以内に届け出ればいいのですか?
会社によって異なり、数え方も違います。JCBは公式に「該当の明細が記載されたカードご利用代金明細の通知後60日以内の届け出が必要」としています(確認日2026-09-02)。ただし同ページの注記で、2回払い・分割払い・リボ払い・スキップ払い・ボーナス1回払いの場合は「初めて記載されたカードご利用代金明細を通知後60日以内」とされています。一方、CardLensがレビュー作成時(2026年8月)に確認した記録では、京急プレミアポイントカードは「盗難・紛失の届出日から60日前まで遡って」、東武カードは「紛失登録完了日から60日前にさかのぼって」となっており、基準になる日が異なります。この2件は今回あらためて公式ページを取得したものではないため、現在も同じ条件とは限りません。共通して言えるのは、遅れるほど対象範囲が狭くなる構造だということです。正確な条件はお手元のカードの会員規約でご確認ください。
警察への届出は必ず必要ですか?
三菱UFJカードは「紛失もしくは盗まれたクレジットカードで不正利用された場合、警察署に届出をしておかないと、その後の補償が受けられない場合があります」と記載しています(確認日2026-09-02)。「場合があります」という書き方で、全ケースで必須とも不要とも書かれていません。カードが手元にあるネット経由の被害でも求められることがあるため、カード会社に連絡した時点で「警察への届出は必要ですか」と確認し、必要なら受理番号を控えてください。
調査中の請求は、いったん払う必要がありますか?
今回確認した公式ページには、調査期間中の請求や引き落としの扱いについての記載がありませんでした。会社ごとに運用が異なる部分なので、この記事では断定しません。最初の連絡時に「調査中の支払いはどうなりますか」「次の引き落としは実行されますか」を確認し、回答を記録しておいてください。引き落とし日が近い場合は、残高不足による延滞扱いを避けるためにも早めの確認が有効です。
フィッシングの偽サイトに入力してしまいました。補償はどうなりますか?
補償されるともされないとも、この記事では断定できません。判断はカード会社が会員規約に沿って個別に行います。JCBは対象外となり得るケースとして「暗証番号またはパスワードなどの認証情報が使用された場合」などを挙げていますが(確認日2026-09-02)、これはJCBの記載であり、他社に同じ線引きがあるとは限らず、個別の事案がこれに当たるかどうかも会社の判断です。自己判断で連絡をためらわないでください。まず紛失・盗難窓口に連絡し、利用停止と再発行を依頼するのが先です。SMSやメールの見分け方はカード会社からのSMS、本物か偽物かにまとめています。
再発行にはどれくらいかかり、いくらかかりますか?
今回確認した公式ページに再発行の日数の記載はなく、推測では書きません。窓口で確認してください。手数料は会社とカードによって異なります。三菱UFJニコスは、クレジットカード・ETCカードの再発行手数料を1枚1,650円(税込)に改定し、これまで無料だったゴールド・プラチナ等の上位カードも有料化します。適用開始はNICOS系が2026年10月1日、MUFG・DC系が2026年10月16日です(詳細)。再発行ではカード番号が変わるため、継続課金の登録変更もあわせて必要になります。
ネットでしか使っていないのに不正利用されました。なぜですか?
物理カードが手元にあっても、番号やセキュリティコードが漏れればネット決済に使われることがあります。三菱UFJカードの解説ページでも、フィッシング詐欺、ネットショッピング詐欺、ネットショップからの漏洩が入口として挙げられています(確認日2026-09-02)。自分の注意だけでは防ぎきれない経路があるため、「漏れても早く気づく」仕組み、つまり利用通知の設定が現実的な防御になります。
期限を過ぎてしまった場合、もう何もできませんか?
まずカード会社に連絡してください。期限を過ぎると手続きが難しくなるのは各社の記載から読み取れますが、個別の事情がどう扱われるかはカード会社が規約に沿って判断するため、この記事で「無理です」と断定することはできません。連絡しないという選択だけは、何も動きません。あわせて、利用通知の設定と明細を開く頻度をこの機会に見直しておくことをおすすめします。
不正利用は、自分の注意深さだけでは防ぎきれない経路で起こります。だからこそ備えは「防ぐ」ではなく「早く気づいて、早く届け出る」に置くのが現実的です。今日できるのは、利用通知の設定を開くことと、緊急連絡先を控えておくことです。セキュリティを基準にカードを選び直したい方は、ナンバーレスカードの解説やカード一覧もあわせてご覧ください。