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紙の利用明細書が有料になるクレジットカード17社まとめ(2026年)。値上げより「無料条件の縮小」に注意

更新日: 2026-09-18データ確認日: 2026-09-18執筆: CardLens編集部

年会費・還元率などの数値は発行会社の公式サイトで確認し、確認日を記載しています。詳しい検証の手順は編集方針(データの集め方と確認ルール)をご覧ください。

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「ご利用代金明細書の発行手数料を改定させていただきます」——こういうお知らせが、2024年からいろいろなカード会社で続いています。SMSやメールで届くこともあり、「詐欺ではないか」と疑って検索する人が多いのもこの話題の特徴です(実際に本物かどうかを調べた例はオリコ「385円に改定」のSMSは本物だったにまとめました)。

当編集部が2026年9月18日時点で公式発表を確認できた範囲では、紙の明細書の発行手数料は132円〜385円と、同じ「紙1通」なのに3倍近い開きがあります。

ただし、この記事でいちばん伝えたいのは金額ではありません。家計に効いているのは「これまで無料だった条件が、静かに閉じられていること」です。値上げは見出しになりますが、無料条件の縮小は告知の本文の奥に書かれていて気づかれません。

一覧:紙の明細書の発行手数料(2026年9月17日時点)

発行会社 手数料(税込) 直近の動き 無料にする主な条件
オリコ 220円→385円 2026年10月以降に発行される明細書から WEB明細(eオリコ)登録。2026年3月発行分から免除条件を縮小
セゾン/UCカード(クレディセゾン発行) 330円 対象カードの拡大が継続中 WEB明細。再発行は2026年3月から550円が別途
UCカード(ユーシーカードグループ発行) 110円→220円 2024年12月5日請求分から WEB明細。発行会社により金額も年齢条件も違う
小田急OPクレジット(Visa/Mastercard) 140円→330円 2026年11月10日請求分から WEB明細チェック。支払口座が未設定だと止まらない
ローソンPontaプラス 220円→330円 2026年11月10日支払い分から WEB明細チェック。払込票払いだと発行され続ける
JALカード(4種) 220円→330円 手数料は2026年6月10日請求分から(施行済み) 2026年11月10日請求分から、年齢無料が生年月日で固定
アプラス 132円→220円 2026年4月請求分から(施行済み) WEB明細。発行月の年齢が満75歳以上 ほか
ライフカード 220円 2026年8月発行分から有料の対象を拡大 E-mail送付サービス登録。条件は複数あり
ジャックス 165円 2025年10月から無料条件を縮小 WEB明細。請求月の年齢が満75歳以上 ほか
ポケットカード(P-one) 99円→220円 2024年10月発行分から WEB明細。対象外カードが10種以上ある
トヨタファイナンス(TS CUBIC) 88円→220円 2025年2月支払い分から 明細WEB確認サービス。1950年12月31日以前生まれは対象外
イオン(イオンマークのカード) 110円→154円 2024年11月5日引落分から Web明細。無料条件が会員区分で2系統に分かれる
dカード 110円→220円 2025年1月10日請求分から Web明細。リボ・分割・2回・ボーナス・キャッシングがある月は無料
セディナ(SMBCファイナンスサービス) 99円→132円 2024年10月請求分から WEB明細。プラチナ・ゴールド等は無料
au PAY カード 110円→143円 2024年11月請求分から WEB明細
楽天カード 84円→132円 2022年11月28日請求分から WEB明細登録+口座振替登録
ビューカード(JR東日本) 132円 送った翌月分で請求 Web明細。1947年12月31日以前生まれ、ゴールド会員、分割(3回以上)・リボ・ボーナス併用・キャッシングがある月

※金額・対象・日付は必ず各社公式でご確認ください。この一覧は当編集部が2026年9月18日時点で公式発表を確認できた発行会社をまとめたものです。JCB・三井住友カード(Vpass)・エポスカード・東急カードについては、本記事では手数料の有無を確認できていません。エムアイカードとPayPayカードは、確認した範囲の公式ページに紙の明細書の発行手数料に関する記載が見当たりませんでした(記載が無いことは無料であることの確認にはならないため、一覧には入れていません)。

いちばん見落とされているのは「無料条件の縮小」

金額を据え置いたまま、免除される条件のほうを削る改定が続いています。請求額は変わらないのに、ある月から急に手数料が乗る——という形で効いてきます。

「リボや分割があれば無料」が消えつつあります

かつては多くの会社で、明細にリボ払いや分割払いの記載があれば法令上の理由から明細書が無料で発行されていました。ここが狭められています。

同じ「分割払い」でも、回数で線が引かれています

ビューカードは、免除される取引を細かく分けています。公式が挙げているのは分割(3回以上)払い・リボルビング払い・ボーナス併用払い・キャッシング取引で、2回払いとボーナス一括払いは有料とわざわざ注記されています。

「分割にしたから明細は無料のはず」と思っていても、2回払いは分割に数えられません。自分がどの払い方をしたかで結果が変わります(確認日2026-09-18)。

「年会費が高ければ無料」も終わりました

オリコは2026年3月発行分から、「お持ちのカードの年会費が3,300円(税込)以上の場合」という免除条件を丸ごと廃止しました。公式の告知にも「紙の利用明細書発行手数料の無料化を終了いたします」と明記されています。年会費を払っているから明細も無料、という理屈は通らなくなりました。

あわせて、入会後の無料期間も6ヵ月間→3ヵ月間に短縮されています。

年齢による無料は「閉じた世代」に固定されつつあります

「満75歳以上なら無料」は各社にありますが、その書き方が変わってきています。

同じ「UCカード」でも、発行会社によって金額も年齢条件も違います

ここは特に間違えやすい点です。UCカードにはクレディセゾンが発行するものとユーシーカードグループ各社が発行するものがあり、扱いが別系統です。

自分のカードの裏面に書かれた発行会社を見ないと、どの条件が当てはまるか分かりません。

WEB明細に切り替えても、郵送が止まらないことがあります

「WEB明細にすれば無料」と案内されますが、登録しただけでは止まらないケースが公式に明記されています。

どちらも口座振替を設定していない人が対象です。WEB明細に登録して安心してしまうと、毎月330円を払い続けることになります。

切り替えには締切があり、会社ごとに違います

今月中に切り替えれば来月から無料、とは限りません。

発行会社 切り替えの締切
小田急OPクレジット・ローソンPontaプラス・JALカード(三菱UFJニコス受託) 毎月18日まで(ローソンは「支払日の前月18日まで」)
イオン 毎月10日まで(登録で翌月2日引落分から郵送停止)
セディナ(ジャパネットカード) 支払日の前月末まで
ライフカード(2026年8月発行分の回避) 2026年8月5日15:00まで(告知に明記された期限)
セゾン(みずほマイレージクラブカードセゾン系) 入会日により段階化。2025年8月14日までの入会は2026年2月14日20:00まで など

締切を1日でも過ぎると、そのぶん1か月余計に手数料がかかります。「月末までに手続きすればいい」と考えていると間に合いません。

明細書の「再発行」も有料になりました

毎月の発行手数料とは別に、再発行の手数料を新設する動きもあります。

確定申告や経費精算で過去の明細が必要になったとき、電話1本で660円かかることになります。先にWEBでダウンロードできないかを確認してください。

いま、できること

  1. 自分のカードの「無料条件」を、金額より先に確認する。値上げの告知は目立ちますが、効いてくるのは条件の縮小です。とくに「リボ・分割があるから無料だった」人は、その前提が消えていないか確かめてください。
  2. WEB明細に切り替えるなら、締切の1か月前に動く。18日・10日・前月末と会社ごとに違い、ぎりぎりを狙うと1か月ぶん余計に払うことになります。
  3. 口座振替を設定しているか確認する。未設定だと、WEB明細に登録しても郵送が止まらない会社があります。
  4. 使っていないカードは、この機会に整理する。年に数回しか使わないカードでも、紙の明細が届いていれば毎回手数料がかかります。あわせて、使わないと年1,650円がかかるライフカードの未利用手数料のような制度もあります。

まとめ

紙の明細書の発行手数料は、2026年9月時点で確認できた範囲で132円〜385円(17社)。オリコの385円がいちばん高く、小田急OPクレジットとローソンPontaプラスが2026年11月10日から330円になります。

ただし本当に効いているのは金額ではなく、無料条件の縮小です。「リボや分割があれば無料」「年会費が高ければ無料」「75歳以上なら無料」——これらが2025年から2026年にかけて次々に閉じられています。値上げの告知だけを見て「うちは関係ない」と判断すると、条件のほうが変わっていた、ということが起こります。

2026年のカード改悪・条件変更の全体像は2026年 クレジットカードの改悪・変更まとめに、施行日順の一覧はカード改悪・変更ウォッチにまとめています。

よくある質問

紙の明細書の手数料がいちばん高いのはどこですか

当編集部が2026年9月18日時点で確認できた範囲ではオリコの385円(税込)です。2026年10月以降に発行される明細書から適用されます。次いでセゾン・UCカード(クレディセゾン発行)・小田急OPクレジット・ローソンPontaプラス・JALカードの330円が続きます。いちばん低いのはセディナ・楽天カード・ビューカードの132円で、同じ紙1通でも3倍近い差があります。

WEB明細に切り替えれば必ず無料になりますか

いいえ。小田急OPクレジットは支払口座が未設定の場合、ローソンPontaプラスは払込票などで支払っている場合、WEB明細に登録しても郵送が続きますと公式が明記しています。また切り替えには締切があり、小田急・ローソン・JALカードは毎月18日、イオンは毎月10日、セディナ(ジャパネットカード)は支払日の前月末までです。締切を過ぎると、そのぶん1か月余計に手数料がかかります。

リボ払いや分割払いがあれば明細書は無料のままですか

会社によります。ジャックスは2025年10月から、免除条件が「キャッシングの利用・残高がある場合」だけに絞られました。リボ・分割・2回・ボーナス払いがあっても、キャッシング残高がなければ手数料がかかります。オリコも2026年3月発行分から、免除条件からショッピングリボが外れています。一方でdカードは、リボ・分割・2回・ボーナス払い・キャッシングのいずれかがある月は無料が継続すると公式に明記しています(確認日2026-09-17)。ビューカードも分割(3回以上)・リボ・ボーナス併用・キャッシングがあれば無料ですが、2回払いとボーナス一括払いは有料と明記しており、同じ「分割」でも回数で線が引かれています(確認日2026-09-18)。

「明細書の手数料が上がる」というSMSは詐欺ではないですか

本物の告知もあります。オリコから届いた「発行手数料を385円に改定」のSMSについては、当編集部がドメインの登録者と短縮URLの転送先を実際に確認し、オリコ自身が保有するドメインで公式ページに転送されていることを確かめました(詳細はオリコ「385円に改定」のSMSは詐欺?)。ただし手数料の改定を口実に口座情報やカード情報の入力を求めるものは本物の告知ではありません。リンクを踏まず、カード会社の公式サイトを自分で開いて確認してください。

出典

この記事の最終確認日は2026-09-18です。個別の出典に確認日が付いているものは、その日に当編集部がそのページを確認しています。付いていないものは、本文中の確認日をご覧ください。

CardLens編集部

クレジットカードのデータと仕組みを解説しています。X: @cardlens_jp