アメックス・プラチナの検討でいちばん語られるのは年会費165,000円(税込)の重さですが、実際に損益を決めているのは金額ではありません。「年間500万円(税込)以上を、このカードで使うかどうか」。この一点です。
公式のサービス一覧を読むと、プラチナの二大特典であるエアライン・クレジット(10万円分)の2年目以降と、プレミアム フリー・ステイ・ギフトの2泊目が、どちらも「年間500万円(税込)以上のご利用」を条件にしています(確認日2026-08-13)。同じ165,000円を払っても、年500万円に届く人と届かない人では、受け取れる額面がまるで違います。この記事はその線引きを軸に組み立てます。
なお、この500万円を数える「プログラム期間」は暦年ではありません。公式の注記は「カード会員様のカード入会日/切替日から毎年1年間」です(確認日2026-08-13)。後述するボーナスポイントの上限を数える「プログラム年度(9月1日〜8月31日)」とは別の期間なので、混ぜて考えないでください。
スペック
アメリカン・エキスプレス・プラチナ・カード
発行はアメリカン・エキスプレス・インターナショナル, Inc.。国際ブランドはAMEX。メタル製のプラチナ・カードは基本カード会員のみに発行され、公式は「家族カードはメタル製ではありません」と明記しています。基本カード会員は自分名義でもう1枚持てる「セカンド・プラチナ・カード」(プラスチック製)も発行でき、こちらは追加の発行手数料・年会費なしです(確認日2026-08-13)。
貯まるのはメンバーシップ・リワードで、加算は100円=1ポイント。ただし公式は「ポイント加算は、加算対象外または200円=1ポイントとなる場合がある」と明記しています(確認日2026-08-13)。すべての支払いが同じレートではない、という前提から入ってください。
なお、申込資格や発行までの日数は今回参照した公式ページでは確認できなかったため、この記事では書きません。公式には「カード発行に際しては、アメリカン・エキスプレス所定の審査があります」とだけ記載されています。申し込み前に公式でご確認ください。
入会特典(2026年8月13日時点)
公式のトップに「合計225,000ポイント獲得可能」と出ています。内訳は公式の「ご入会特典詳細」に記載があり、次の3段です(確認日2026-08-13)。
| 内訳 | ポイント | 条件(公式表記) |
|---|---|---|
| ご利用ボーナス1 | 60,000 | ご入会後3ヶ月以内に合計100万円以上のカードご利用で |
| ご利用ボーナス2 | 140,000 | ご入会後6ヶ月以内に合計250万円以上のカードご利用で |
| 通常ご利用ポイント | 25,000 | 合計250万円以上のカードご利用で |
公式の但し書きは「1ポイント=1円でカード年会費に充当した場合」に年会費1年相当分、というものです。半年で250万円を通せる人向けの設計で、ここに届かなければ225,000ポイントは満額になりません。また家族カードのみの申し込み、既存のアメックスからの切り替え、過去にグリーン/ゴールド/ゴールド・プリファード/プラチナを持っていた方は対象外と明記されています。特典内容は時期で変わるため、申し込み前に公式の「重要:お申し込みの前にお読みください」を確認してください。
主力特典を、条件と上限まで分解する
「年間約40万円相当以上の体験価値も」というのが公式のうたい文句です(確認日2026-08-13)。ただしこれは付帯特典をすべて活用した場合の話です。額面がはっきりしている3つを、条件つきで並べます。
| 特典 | 額面 | 受け取る条件(公式表記) |
|---|---|---|
| エアライン・クレジット | 10万円分 | 初年度は年会費のお支払いで。2年目以降はプログラム期間中に500万円(税込)以上のご利用とご継続で。使えるのはアメリカン・エキスプレス・トラベル オンラインでの海外航空券購入時 |
| プレミアム フリー・ステイ・ギフト | 国内対象ホテル1泊2名様分(公式は「平均約50,000円相当」と表記) | カード継続で1枚。プログラム期間中に500万円(税込)以上のご利用とご継続でさらにもう1枚、最大2泊分 |
| グローバル・ダイニング・キャッシュバック | 年間最大4万円 | 国内外の対象レストランのご利用で毎回50%キャッシュバック。対象は約16ヶ国・2,000店以上 |
読み方の注意が3つあります。
ひとつめ。エアライン・クレジットは初年度と2年目以降で条件が違います。初年度は年会費の支払いで進呈されますが、2年目からは年500万円という利用実績と継続が要ります。「初年度は良かったのに」となりやすいのはここです。
ふたつめ。エアライン・クレジットには使い方の条件が2つ付いています。公式の注記は「アメリカン・エキスプレス・トラベル オンラインでの海外航空券購入時」「1回の予約(決済)で30万円(税込)以上の海外航空券を購入する際にご利用いただけます」「『国内航空券』『ホテル』『レンタカー』の予約は対象外」です(確認日2026-08-13)。つまり、自分で航空会社サイトから買う人や、1回30万円に届かない旅程しか組まない人には、10万円が額面どおりには落ちてきません。ここは損益分岐の前提を揺らす条件なので、いちばん先に確認してください。なお進呈時期は「年会費のお支払いから2ヶ月後を目途」と記載されています。
みっつめ。グローバル・ダイニング・キャッシュバックの4万円は、上限であって配布額ではありません。50%キャッシュバックなので、4万円を受け取るには対象レストランで年間8万円を使う必要があります。しかも公式は「キャッシュバックは半年(1月〜6月/7月〜12月)毎に最大合計20,000円まで、年間最大合計40,000円まで」としています。年末にまとめて8万円使っても上限は2万円までしか戻りません。半期ごとに4万円ずつ、月あたり約6,700円を対象店で使い続けられるかどうか、が現実的な問いになります。
このほか、プラチナ・コンシェルジェ・デスク、羽田空港をはじめとするセンチュリオン・ラウンジ、プライオリティ・パス、ファイン・ホテル・アンド・リゾート、ホテル上位ステータス(ヒルトン・オナーズ ゴールド、Marriott Bonvoy ゴールドエリート、Radisson Rewards Premium、Seibu Prince Global Rewards プラチナ、One Harmony エクスクルーシィヴ、ALL Accor ゴールドは2026年秋開始予定)などが付きます。金額に置き換えにくい特典なので、損益分岐の計算からは外して考えます。
額面が出ている特典としては、このほかにデジタル・エンターテイメント・キャッシュバックがあります。公式表記は「対象デジタル・エンターテイメントサービスのご利用をプラチナ・カードでお支払いいただくと毎回20%、年間最大合計12,000円(毎月最大合計1,000円)までキャッシュバック」で、対象はNetflix、DAZN、Huluなどです(確認日2026-08-13)。20%還元かつ毎月1,000円が天井なので、満額を取るには対象サービスに月5,000円ずつ払い続ける必要があります。該当しない人が多いと見て、後述の損益分岐には含めていません。
「100円=3ポイント」の内訳
もうひとつの主力が、ポイントの3倍加算です。ただしこれは自動では効きません。無料の登録を2段階踏んで、はじめて成立します。
| 内訳 | 加算 | 成立条件 |
|---|---|---|
| 通常ポイント | 100円=1ポイント | 基本の加算 |
| ボーナスポイント | +2ポイント | メンバーシップ・リワード・プラスに登録し、さらに「対象加盟店ボーナスポイントプログラム」に登録。基本カード会員のみ登録可 |
| 合計 | 100円=3ポイント | 対象加盟店での日本円建て利用に限る |
メンバーシップ・リワード・プラスは通常年間参加費3,300円(税込)ですが、個人向けプラチナ会員は無料で登録できます。ゴールド・プリファードのように自動登録ではないので、登録しないと3,300円ぶんの権利を放置することになります。
対象加盟店は、Amazon(マーケットプレイス含む)、Yahoo!ショッピング/Yahoo!オークション、App StoreやAppleのサービス、Uber Eats、ヨドバシカメラ/ヨドバシ・ドット・コム、JAL公式ウェブサイト、一休.com、HIS公式ウェブサイト、アメリカン・エキスプレス・トラベル オンラインです(確認日2026-08-13)。
上限と対象外も押さえてください。
- ボーナス上限は10万ポイント。プログラム年度(9月1日〜8月31日)ごとで、500万円のご利用分にあたります
- 外貨建ての利用は対象外。ただし個人向けプラチナ限定の「海外利用ボーナスポイントプログラム」(無料・登録制)に登録すると、外貨建てが100円=3ポイントになります。こちらの上限も10万ポイント
- QUICPay、楽天Edy、Suicaによる決済はボーナス加算の対象外
- 対象加盟店の中にも除外があります。Amazonプライム会費とPrime Student会費、Amazonフレッシュ、Yahoo!のふるさと納税と自動車車体、一休.comの現地決済・海外宿泊・スパ・レストラン・ギフト、HISの国内商品(国内航空券、国内パッケージツアー、国内ホテルなど)は加算されません
- アメリカン・エキスプレス・トラベル オンラインは「事前決済のホテル/レンタカー/国内航空券」だけが対象で、海外航空券は対象外です。エアライン・クレジットを使う海外航空券の購入にボーナスは乗らない、と読んでください
- ボーナス対象の利用をキャンセルすると、加算されたボーナスポイントは減算されます
ポイントの有効期限は、メンバーシップ・リワード・プラスに登録すると無期限になります。未登録の場合は最長3年ですが、一度ポイントを利用すれば無期限になります(確認日2026-08-13)。
年会費165,000円の損益分岐
額面がはっきりしている特典だけで、いくらまで積み上がるかを計算します。
| 項目 | 額面 | 回収に必要な行動 |
|---|---|---|
| エアライン・クレジット | 100,000円 | アメックス・トラベル オンラインで、1決済30万円(税込)以上の海外航空券を買う |
| グローバル・ダイニング・キャッシュバック | 40,000円 | 対象レストランで年8万円使う(50%還元・半期ごと上限2万円のため、4万円ずつ2回) |
| メンバーシップ・リワード・プラス(通常年3,300円) | 3,300円 | 登録するだけ。プラチナは無料 |
| 小計 | 143,300円 | |
| 年会費 | −165,000円 | |
| 差引き | −21,700円 |
つまり、プレミアム フリー・ステイ・ギフトで泊まる1泊(2名)の価値が21,700円を超えれば、額面上は年会費を上回ります。この宿泊券について公式は「平均約50,000円相当の価値がある無料宿泊券」と表記しており、あわせて「ホテルや宿泊時期によっては、50,000円を下回る場合も上回る場合もあります」とも注記しています(確認日2026-08-13)。公式の平均値どおりに使えれば21,700円は超えますが、下回る可能性も公式が認めている数字です。断定できる話ではありません。
そしてこの計算には、もっと大きな前提が2つ乗っています。ひとつは「エアライン・クレジット10万円を毎年受け取れること」、もうひとつは「1決済30万円以上の海外航空券をアメックス・トラベル オンラインで買うこと」です。後者を満たせない年は、上の表から10万円がそのまま消えて差引き−121,700円になります。年間利用額で場合分けすると、景色はさらに変わります。
| 年間利用額(税込) | エアライン・クレジット(2年目以降) | フリー・ステイ・ギフト | 通常ポイント(100円=1P) |
|---|---|---|---|
| 100万円 | 条件を満たさない | 1泊2名分 | 10,000ポイント |
| 300万円 | 条件を満たさない | 1泊2名分 | 30,000ポイント |
| 500万円 | 10万円分 | 2泊分 | 50,000ポイント |
年500万円に届かない場合、2年目以降は10万円が丸ごと落ちます。残るのはダイニング4万円と宿泊1泊。ここから165,000円を回収するのは、かなり厳しい計算になります。
年500万円は月あたり約41.7万円です。家賃・光熱費・保険料・税金まで含めてこのカードに寄せられるかが、実質的な入会判断になります。ゴールドクラスの「年100万円」条件とは桁がひとつ違う世界です(その感覚はゴールドカードの100万円修行を比べるも参考になります)。
よくある3つの誤解
誤解1:「還元率1%のカード」公式が公表しているのは「100円=1ポイント」という加算単位であって、還元率ではありません。1ポイントの価値は交換先で変わりますし、加算対象外や200円=1ポイントになる支払いもあります。1%と決め打つのは正確ではありません。還元率の考え方はポイント還元率とはで整理しています。
誤解2:「アメックス・プラチナなら3%還元」3ポイント加算は、2つの無料登録を済ませたうえで、対象加盟店の日本円建て利用に限った話です。上限も年10万ポイント(500万円利用分)。スーパーやコンビニの日常決済は通常の1ポイントです。
誤解3:「対象レストランで毎回1名分が無料」「2 for 1 ダイニング by招待日和」(所定のコースを2名以上で予約すると1名分無料)は、公式のダイニング一覧でプラチナ・カードは2026年9月27日19:00ご予約完了分までと表記されています(確認日2026-08-13)。これから入会してこの特典を当てにするのは前提が崩れます。現在の主力はグローバル・ダイニング・キャッシュバック(50%・年間最大4万円)のほうです。
なお、公式のサービス一覧には飲食まわりの特典として「ホテルダイニング特典」「レストラン 15%割引特典」「カフェ コーヒー特典」も並んでいます(確認日2026-08-13)。ただし今回参照した公式ページに対象店舗名や割引率(15%を除く)までは記載がありませんでしたので、この記事では踏み込みません。「50%キャッシュバック」と「15%割引」は別の特典なので、混同しないようにしてください。
付帯保険と、その他の費用
海外旅行傷害保険は「旅行代金をカード決済した場合」と「決済しない場合」で補償が分かれます。2026年8月13日時点の公式表は次のとおりです。
| 保険種別(海外旅行・基本カード会員) | カード決済あり | カード決済なし |
|---|---|---|
| 傷害死亡/後遺障害 | 1億円 | 5,000万円 |
| 傷害治療費用 | 1,000万円 | 1,000万円 |
| 疾病治療費用 | 1,000万円 | 1,000万円 |
| 賠償責任 | 5,000万円 | 5,000万円 |
| 救援者費用(保険期間最高) | 1,000万円 | 1,000万円 |
| 携行品損害 | 100万円 | 100万円 |
| 乗継遅延/出航遅延/欠航/搭乗不能 | 1回最高3万円 | 1回最高3万円 |
| 受託手荷物遅延/紛失 | 1回最高3万円/6万円 | 1回最高3万円/6万円 |
| 家族カード会員への補償 | あり(死亡・後遺障害1億円) | なし |
ここで見落とされがちなのが最終行です。カード決済がない旅行では、家族カード会員は補償の対象外になります。家族で使う人ほど、旅行代金の決済は効いてきます。
もうひとつ。公式表には金額の横にカッコ書きが付いており、「( )内の金額は、基本カード会員様/家族カード会員様のご家族に対する補償額です」と注記されています。カードを持たないご家族(配偶者・生計を共にする子・両親などの親族)の傷害死亡/後遺障害は1,000万円で、1億円ではありません。乗継遅延や受託手荷物の費用はご家族には付きません。「家族も最高1億円」という読み方は誤りです。
国内旅行傷害保険は「旅行代金をカード決済した場合」のみで、傷害死亡・後遺障害1億円、入院日額5,000円、手術最高20万円、通院日額3,000円です。
そして2026年10月1日、この構図が変わります。公式の重要なお知らせに「2026年10月1日(木)より、プラチナ・カード会員様向けの補償内容が一部変更となります。変更となるサービス:カード決済なしの海外旅行に関する補償」と明記されています。上の表の右側が対象です。詳しくはアメックス・プラチナ、海外旅行保険の自動付帯部分を変更にまとめました。改定後の条件は公式でご確認ください。
なお2026年7月1日にアメックスは携行品損害保険の終了を告知していますが、改定内容はカードの種類によって異なり、プラチナのカード別補償表には携行品損害保険金100万円が引き続き記載されています(確認日2026-08-13)。グリーンやゴールドの扱いはアメックス、携行品損害保険を終了を参照してください。
そのほかの費用と付帯サービスは次のとおりです。
- 家族カード:4枚まで年会費無料
- ETCカード:発行手数料有・年会費無料(公式表記)。手数料の金額は今回参照した公式ページに記載がありませんでした
- セカンド・プラチナ・カード(プラスチック製)は追加の発行手数料・年会費なし
- スマートフォン・プロテクション(修理代金を最大15万円まで補償)。ただし1回の事故につき5,000円の免責金額があり、対象は「保険事故発生時点で直近3ヶ月連続で通信料を決済しているスマートフォン1台のみ」です
- ショッピング・プロテクション(購入日から90日間、年間最高500万円まで)、個人賠償責任保険
- ゴルフ保険は2026年9月30日16:00で終了、ラグジュアリー・ショッピングは2026年12月31日ご利用分までと公式に表記されています
◎ 良いところ
- エアライン・クレジット10万円分。アメックス・トラベル オンラインで海外航空券を毎年買うなら額面が大きい
- プレミアム フリー・ステイ・ギフトで国内対象ホテル1泊2名分(公式表記で平均約50,000円相当、年500万円利用で最大2泊分)
- グローバル・ダイニング・キャッシュバックが毎回50%・年間最大4万円、対象は約16ヶ国2,000店以上
- 家族カードが4枚まで無料。旅行保険は家族カード会員も死亡・後遺障害1億円(カード決済時)
- メンバーシップ・リワード・プラス(通常年3,300円)が無料で、登録すればポイント無期限
△ 注意したいところ
- エアライン・クレジットの2年目以降とフリー・ステイ・ギフトの2泊目は、プログラム期間中500万円(税込)以上の利用と継続が条件
- エアライン・クレジットはアメックス・トラベル オンライン限定、かつ1決済30万円(税込)以上の海外航空券にしか使えない
- 年会費165,000円(税込)は高額。特典を使い切れないと回収できない
- 100円=3ポイントは登録制2段階+対象加盟店+日本円建て限定で、上限は年10万ポイント
- ダイニング・キャッシュバックは半期ごとに上限2万円。年末にまとめて使っても4万円は戻らない
- 海外旅行保険の「カード決済なし」部分が2026年10月1日に変更予定
- 2 for 1 ダイニング by招待日和はプラチナで2026年9月27日19:00予約完了分まで
向く人、向かない人
数字で線を引きます。
向いています- カード決済が年500万円(月約41.7万円)を超える人。エアライン・クレジットの受け取り条件を満たし、宿泊も2泊目まで取れます
- 1回30万円(税込)以上の海外航空券を、アメックス・トラベル オンラインで毎年買う人。エアライン・クレジットが額面で効くのはこの条件を満たしたときだけです
- 対象レストランで半期4万円ずつ・年8万円以上外食する人。キャッシュバック上限4万円を使い切れます
- 家族4人までカードを持たせて、旅行代金をこのカードに集約できる人
- 年間利用額が300万円を下回る人。2年目以降はエアライン・クレジットが外れ、額面がダイニング4万円と1泊に縮みます
- 海外旅行に行かない人。10万円分のクレジットは海外航空券購入時にしか使えず、国内航空券・ホテル・レンタカーの予約は対象外です
- 航空券を航空会社サイトやマイル特典で手配する人。エアライン・クレジットはアメックス・トラベル オンライン経由が条件です
- 日常の買い物で還元率を上げたい人。3ポイント加算は対象加盟店に限られます
- ラウンジだけが目的の人。プライオリティ・パスは年会費数万円のカードでも付きます(プライオリティ・パス改悪でカードを比べる)
他のカードと並べてみる
数値はいずれも各社が公表している内容です。
| カード | 基本還元率 | 年会費(税込) | ひとこと |
|---|---|---|---|
| アメリカン・エキスプレス・プラチナ・カード | 100円=1ポイント | 165,000円 | 年500万円使えるかで評価が割れる |
| アメックス・ゴールド・プリファード | 1% | 39,600円 | ホテル特典で回収するアメックスの主力ゴールド |
| JCBプラチナ | 0.5% | 27,500円 | コンシェルジュとプライオリティ・パスを安く持つ |
| 三井住友カード プラチナ | 1.0% | 55,000円 | 原則30歳以上。家族会員は無料 |
| ダイナースクラブカード | 約0.4%〜 | 29,700円 | グルメ系の招待制特典が中心 |
| 楽天カード | 1.0% | 無料 | 数字の素直さでは上 |
還元率だけを見るなら、無料で1%を超えるカードのほうが早いです。プラチナが選ばれるのは、年500万円という利用額があって、そのうえで海外航空券とホテルと外食に、条件どおり着地させられるときに限られます。ゴールドとの併用や2枚目の組み方は2枚目の組み合わせも参考になります。ホテル系の特典が本命ならMarriott Bonvoy アメックス・プレミアムやヒルトン・オナーズ アメックスのほうが目的に近いこともあります。
まとめ
アメックス・プラチナは、年会費165,000円(税込)に対して、額面のはっきりした特典だけでエアライン・クレジット10万円+ダイニング4万円+メンバーシップ・リワード・プラス3,300円=143,300円が積み上がります。残り21,700円をフリー・ステイ・ギフトの1泊(公式表記で平均約50,000円相当)で超える、というのが基本の計算です。
ただしこれはプログラム期間中に500万円(税込)以上を使い、なおかつアメックス・トラベル オンラインで1決済30万円以上の海外航空券を毎年買う人の計算です。どちらかが欠けると2年目からエアライン・クレジットの10万円が外れ、差引きは−121,700円になります。同じ165,000円で受け取れるものが大きく変わります。
判断は「年会費が高いか」ではなく、去年1年でクレジットカードにいくら通したかを見るのが最短です。そこが500万円に近いなら十分に検討する価値があります。300万円を下回るなら、ゴールドクラスのほうが合理的です。
なお2026年は保険とダイニングで変更が続いています。改定の全体像は2026年のカード改悪まとめで追っています。
よくある質問
年会費はいくらですか?家族カードは?
本会員165,000円(税込)、家族カードは4枚まで年会費無料です。ETCカードは公式表記で「発行手数料有・年会費無料」(手数料の金額は今回参照した公式ページには記載がありませんでした)。プラスチック製のセカンド・プラチナ・カードは追加の発行手数料・年会費なしで持てます。初年度無料などの記載は公式ページで確認できませんでした。条件や改定で変わることがあるので、申し込み前に公式ページで最新をご確認ください(確認日2026-08-13)。
エアライン・クレジット10万円分は毎年もらえますか?
公式表記は「ご入会初年度は年会費のお支払いで、2年目以降は毎年1年間のプログラム期間中に500万円(税込)以上のカードのご利用とご継続で、アメリカン・エキスプレス・トラベル オンラインでの海外航空券購入時にご利用いただける、10万円分のエアライン・クレジットをプレゼントします」です(確認日2026-08-13)。
使うときの条件も注記されています。「1回の予約(決済)で30万円(税込)以上の海外航空券を購入する際にご利用いただけます」「『国内航空券』『ホテル』『レンタカー』の予約は対象外です」。つまり(1)年500万円と継続、(2)アメックス・トラベル オンライン経由、(3)1決済30万円以上の海外航空券、の3つが揃ってはじめて10万円が額面どおりに効きます。進呈時期は「年会費のお支払いから2ヶ月後を目途」と記載されています。
年会費の元は取れますか?
額面で計算すると、エアライン・クレジット10万円、グローバル・ダイニング・キャッシュバック4万円、メンバーシップ・リワード・プラス相当3,300円で143,300円。残りの21,700円をプレミアム フリー・ステイ・ギフト(国内対象ホテル1泊2名分・公式表記で平均約50,000円相当)で埋められるか、という構図になります。
ただしこれは、年500万円以上を使い、なおかつアメックス・トラベル オンラインで1決済30万円以上の海外航空券を買う前提です。エアライン・クレジットが外れると差引きは−121,700円になります。利用額が300万円を下回るなら、2年目以降はこの10万円が外れるため回収は難しくなります。
本当に100円=3ポイント貯まりますか?
条件つきです。メンバーシップ・リワード・プラス(プラチナは無料)への登録と、「対象加盟店ボーナスポイントプログラム」への登録の両方が必要で、登録できるのは基本カード会員のみ。対象はAmazon、Yahoo!ショッピング/Yahoo!オークション、App StoreやAppleのサービス、Uber Eats、ヨドバシカメラ/ヨドバシ・ドット・コム、JAL公式サイト、一休.com、HIS公式サイト、アメックス・トラベル オンラインでの日本円建て利用に限られます。アメックス・トラベル オンラインは事前決済のホテル/レンタカー/国内航空券のみが対象で、海外航空券は対象外です。ボーナス上限はプログラム年度(9月1日〜8月31日)ごとに10万ポイント(500万円利用分)。QUICPay、楽天Edy、Suicaでの決済は加算対象外です。
旅行保険は自動付帯ですか?
2026年8月13日時点では、海外旅行傷害保険に「旅行代金をカード決済しない場合」の補償も用意されています(基本カード会員の傷害死亡・後遺障害5,000万円など)。ただしこの決済なしの補償では家族カード会員が対象外で、さらに公式が2026年10月1日から「カード決済なしの海外旅行に関する補償」を変更すると告知しています。国内旅行傷害保険はもともとカード決済が条件です。旅行代金はカードで決済しておくほうが補償は手厚くなります。詳細は公式ページでご確認ください。
ポイントの有効期限はありますか?
メンバーシップ・リワード・プラスに登録すると無期限になります。プラチナ会員は無料で登録できますが、ゴールド・プリファードのような自動登録ではないため、自分で手続きが必要です。未登録でも最長3年で、一度ポイントを利用すれば無期限になります(確認日2026-08-13)。
2026年に変わったこと、変わる予定のことは?
公式ページで確認できた範囲では、①海外旅行保険の「カード決済なし」部分が2026年10月1日に変更、②2 for 1 ダイニング by招待日和がプラチナで2026年9月27日19:00予約完了分まで、③ゴルフ保険が2026年9月30日16:00終了、④ラグジュアリー・ショッピングが2026年12月31日ご利用分まで、⑤ALL Accor ゴールドステータスが2026年秋開始予定、です(確認日2026-08-13)。
最新の年会費や特典はアメリカン・エキスプレス・プラチナ・カードの詳細ページで、他のカードとの比較はカード一覧からご確認いただけます。カードの改悪・変更はカード改悪・変更ウォッチで追っています。