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ANAアメリカン・エキスプレス・カードの評判は?年14,300円を取り返せる決済額を計算した

更新日: 2026-08-13データ確認日: 2026-08-13執筆: CardLens編集部

年会費・還元率などの数値は発行会社の公式サイトで確認し、確認日を記載しています。詳しい検証の手順は編集方針(データの集め方と確認ルール)をご覧ください。

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ANAアメリカン・エキスプレス・カード(以下ANAアメックス)を調べていると、年会費7,700円という数字がまず目に入ります。ただ、この数字だけで判断すると高い確率で読み違えます。

このカードで貯まるのはメンバーシップ・リワードのポイントで、ANAマイルに移すには年間参加費6,600円(税込)の「ポイント移行コース」への登録が必要です(確認日2026-08-13)。つまりマイル目的で持つなら、実際に毎年出ていくのは7,700円+6,600円=14,300円。この記事は、その14,300円を貯まるマイルで取り返せるかという一点だけで組み立てます。

スペック

ANAアメリカン・エキスプレス・カード

1.0%(移行コース登録時。100円=1ポイント=1マイル)基本還元率
7,700円(税込)年会費(家族カード2,750円。マイル移行には「ポイント移行コース」年6,600円が別途)
本人限定受取郵便で郵送。約3週間が目安発行スピード
公式サイトで詳細を見る出典: ANAアメリカン・エキスプレス・カード 公式(2026-08-13確認)

発行はアメリカン・エキスプレス・インターナショナル, Inc.。国際ブランドはAMEXです。公式が挙げている費用と主な数値を並べると次のようになります(すべて税込、確認日2026-08-13)。

項目 内容
年会費(本会員) 7,700円
年会費(家族カード) 2,750円
ポイント移行コース 年間参加費6,600円(2年目以降自動更新)
基本のポイント付与 100円=1ポイント
マイル移行レート 1,000ポイント→1,000マイル(1日1回、1,000ポイント単位)
ポイント有効期限 最長3年。移行コース登録で無期限
入会ボーナス 1,000マイル
継続ボーナス 毎年1,000マイル
ETCカード 年会費無料/発行手数料935円(有効期限5年)
カード受け取り 本人限定受取郵便(特定事項伝達型)

主力特典はポイント移行コース。まず内訳を分解する

このカードで最も検索されるのが「ポイント移行コースは必要なのか」です。結論から言うと、マイルを貯める目的なら必須です。公式は登録の効果を3つ挙げています。

逆に言えば、登録しない限り貯まったポイントはANAマイルになりません。ANAマイル以外の航空会社への移行もできず、ANAカード3種は移行先がANAマイルのみと公式が明記しています。年会費7,700円だけ払って「マイルが貯まるカード」と思い込むのが、このカードでいちばん多い失敗です。

100円で何マイル貯まるのか

「ANAアメックスは最大2%」といった表記を見かけますが、これは1本の還元率ではなく別々の仕組みを足した数字です。公式が示している積算を分解します。

積算の種類 100円あたり 条件
通常のポイント 1ポイント(=1マイル) 移行コース登録が前提
ANAグループご利用ボーナス 通常の1.5倍=1.5ポイント ANAウェブサイト・国内線/国際線予約案内センター・ANAカウンターでの航空券、ANA国内線/国際線とエアージャパン便の機内販売、ANAトラベラーズ(海外ホテルは対象外)、A-style。IHG・ANA・ホテルズグループジャパンでの利用は対象外
ANAカードマイルプラス 通常ポイントに加えて1マイルを自動積算 「ANAカードマイルプラス」加盟店・対象商品のみ
搭乗ボーナス 区間ごとの割増ボーナスマイル ANAグループ便の搭乗ごと

つまり基本は1.0%で、ANAカードマイルプラス加盟店なら通常ポイント1マイル分+マイルプラス1マイルで100円=2マイル相当になります。この2.0%は「加盟店でだけ」の数字で、コンビニやスーパーの日常決済に当てはまるものではありません。ここを取り違えたまま年間の獲得マイルを見積もると、実態より多く見積もることになります。

なお公式は加算対象外または200円=1ポイントになる場合があることも明記しています。国税の支払いや事業用決済に関わる加盟店が該当します。加えて、ポイントは利用代金明細ごとの加算で、100円未満の明細には加算されません。少額決済を細かく重ねる使い方だと、額面どおりには貯まりません。

具体例で見る

月10万円をこのカードにまとめた場合(すべて通常のポイント、対象外の取引はない前提)。

これに対して支払いは年14,300円です。1マイルを1.5円で使えるなら19,500円相当でプラス、1マイル1.0円の使い方しかしないなら13,000円相当で1,300円のマイナスになります。マイルをいくらで使えるかが結論をひっくり返す構造だと分かります。

年14,300円の損益分岐点

上の計算を一般化します。継続ボーナス1,000マイルを含めたうえで、年会費と移行コースの合計14,300円を通常決済のマイルだけで取り返すには、次の決済額が必要です。

マイルの評価 必要な年間マイル 継続ボーナスを引いた分 必要な年間決済額 月あたり
1マイル=2.0円(特典航空券をうまく使う前提) 7,150マイル 6,150マイル 約61.5万円 約5.1万円
1マイル=1.5円 9,534マイル 8,534マイル 約85.3万円 約7.1万円
1マイル=1.0円(ANAスカイコイン等の手堅い使い道) 14,300マイル 13,300マイル 約133万円 約11.1万円

年会費7,700円と移行コース6,600円は性格が違うので、分けて考えることもできます。移行コース6,600円だけを通常決済のマイルで回収する場合はこうなります。

マイルの評価 必要な年間マイル 必要な年間決済額 月あたり
1マイル=2.0円 3,300マイル 33万円 2.8万円
1マイル=1.5円 4,400マイル 44万円 約3.7万円
1マイル=1.0円 6,600マイル 66万円 5.5万円

月4万円前後の決済があるなら、移行コース自体は元が取れる計算になります。問題はその手前の年会費7,700円で、これは搭乗ボーナスマイル・空港ラウンジ・付帯保険といった金額に直しにくい部分で評価するしかありません。

家族カードを使う場合、公式は家族カード利用分のポイントも合算されると案内しています。移行コースは基本カード会員側の登録なので、世帯の決済を1枚に寄せられるなら、6,600円という固定費の分母は大きくなります。家族カード1枚あたり2,750円が乗る点は差し引いて考えてください。

よくある誤解を先に潰しておく

誤解1: 年会費は7,700円である マイル移行をしない前提なら正しいのですが、その場合ポイントはマイルになりません。マイル目的なら実質14,300円です。

誤解2: ポイントは無期限で貯まる 無期限になるのは移行コースに登録した場合だけです。未登録だと、ポイントを獲得したプログラム年度から起算して3年目のプログラム年度終了日を過ぎた時点で、1年目に獲得したポイントが失効します。失効したポイントは復元されません。

誤解3: アメックスだから旅行保険は自動付帯 このカードの旅行傷害保険は旅行代金をカードで決済した場合に適用されます。公式の保険ページでも、ANAアメリカン・エキスプレス・カードの欄には「旅行代金をカード決済した場合、下記の補償が適用されます」とだけ記載され、カード決済なしの補償表は用意されていません(確認日2026-08-13)。旅行代金を別のカードで払うと、補償は動きません。

誤解4: 携行品損害もカバーされる 2026年7月1日の改定で、携行品損害保険の補償は終了しました(2026年6月30日までに旅行期間が開始する旅行までが対象)。スーツケースやカメラの破損・盗難をカードで賄う想定なら、別の手当てが要ります。経緯はアメックス、携行品損害保険を終了に整理しています。

誤解5: 楽天Edyが付いてくる 公式は2025年4月以降に発送するカードより楽天Edyの付帯を終了したとしています。現在保有しているカードは有効期限満了まで利用できます。

付帯保険とその他の費用

海外旅行傷害保険の補償額は次のとおりです(基本カード会員/家族カード会員、カッコ内はご家族に対する補償額。確認日2026-08-13)。

保険種別 基本カード会員 家族カード会員
傷害死亡・後遺障害 3,000万円(1,000万円) 3,000万円(1,000万円)
傷害治療費用 100万円(100万円) 100万円(100万円)
疾病治療費用 100万円(100万円) 100万円(100万円)
賠償責任 3,000万円(3,000万円) 3,000万円(3,000万円)
救援者費用(保険期間最高) 200万円(200万円) 200万円(200万円)

国内旅行傷害保険は傷害死亡・後遺障害が2,000万円(ご家族1,000万円)で、入院・手術・通院の保険金は設定されていません。いずれも旅行代金のカード決済が条件です。

実際に海外で効いてくるのは死亡保障より治療費用ですが、傷害・疾病とも100万円です。渡航先や滞在日数によっては足りない水準なので、長期や医療費の高い地域へ行くなら任意の海外旅行保険と組み合わせる前提で見ておくのが安全です。無料で持てる保険付きカードとの併用は年会費無料で海外旅行保険が付くカードも参考になります。

保険以外の付帯サービスでは、ショッピング・プロテクション(カードで購入した商品の破損・盗難などを一定期間補償。補償期間と限度額は公式の付帯サービス案内でご確認ください)、オンライン・プロテクション、国内外の対象空港ラウンジが同伴者1名まで無料で使える点が公式に挙げられています。

ETCカードの費用も押さえておきます。

項目 内容
ETC年会費 無料
発行手数料 935円(税込)
有効期限 5年
発行枚数 基本カード会員は5枚まで/家族カード会員は1人1枚まで
到着まで 申し込み後 約2〜3週間

発行手数料は5年ごとにかかる計算になりますが、ETC利用分にもカードのポイントが貯まります。ETCカードの一般的な作り方はETCカードの作り方にまとめています。

申し込みから到着までは、カードが本人限定受取郵便(特定事項伝達型)で届くのが基本です(入会審査の途中で本人確認が完了した場合は普通郵便または簡易書留)。郵便局での保管期間は10日間、公式は「申し込みから約3週間を過ぎても届かない場合は問い合わせを」と案内しています。即日発行のカードではありません。

◎ 良いところ

  • 移行コース登録で100円=1マイル。ANAマイル系のカードでは高い部類の基本レート
  • 移行コース登録でポイント有効期限が無期限になり、特典航空券まで時間をかけて貯められる
  • 入会1,000マイル、継続で毎年1,000マイル(公式は各ボーナスに条件があるとしています)
  • ANAグループでの航空券・機内販売などはポイントが通常の1.5倍
  • 国内外の対象空港ラウンジが同伴者1名まで無料
  • ETCカードは年会費無料(発行手数料935円)、基本会員は5枚まで発行できる

△ 注意したいところ

  • マイル移行にはポイント移行コース年6,600円が必須で、実質の維持費は年14,300円
  • 旅行傷害保険は旅行代金をカード決済した場合に適用。自動付帯ではない
  • 携行品損害保険は2026年7月1日以降に開始する旅行から補償が終了
  • 傷害・疾病治療費用は各100万円。長期渡航や医療費の高い地域には心もとない
  • 国税の支払いや事業用決済に関わる加盟店は加算対象外または200円=1ポイント
  • 100円未満の利用明細にはポイントが付かない。少額決済中心だと取りこぼす
  • 2025年4月以降に発送するカードから楽天Edyの付帯が終了

向く人、向かない人

向いています 向いていません

他のカードと並べてみる

数値は各社が公表している基本還元率と年会費です。ANAアメックス以外は当サイトの各レビューで確認した値を再掲しています。

カード 基本還元率 年会費(税込) ひとこと
ANAアメリカン・エキスプレス・カード 1.0% 7,700円+移行コース6,600円 移行コース込みで年14,300円。マイルの使い道が決まっている人向け
ANAアメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード 1% 34,100円 移行コースの登録が不要。マイル移行の手数料がかからない
ANA JCB一般カード 0.5%(2マイルコースで実質1.0%) 初年度無料・以降2,200円 1.0%にするには移行手数料年5,500円
ANA VISA/Mastercard一般カード 0.5% 2,200円(初年度無料) ANAカードの入口。年会費を抑えたいならここ
楽天カード 1.0% 無料 数字の素直さでは上
リクルートカード 1.2% 無料 還元率だけを見るなら

年間の決済額が大きいほど、移行コースという固定費6,600円は薄まります。逆に決済額が小さいままだと、同じ1.0%でも年会費無料のカードに勝てません。還元率が並んでいるときは、固定費をどれだけの決済額で割るかが勝負になります。ANAゴールドとの比較は移行コース6,600円と年会費差をどう見るかの問題で、決済額が大きい人ほどゴールド側が有利になっていきます。2枚目としての組み方は2枚目の組み合わせも参考になります。

まとめ

ANAアメックスは、年14,300円という固定費を先に払って、100円=1マイルと無期限のポイントを買うカードです。年会費7,700円のカードとして評価すると判断を誤ります。

分岐点ははっきりしています。1マイルを1.5円で使える前提なら、年85万円(月約7.1万円)の決済でようやく釣り合います。継続ボーナス1,000マイルを含めても月7万円前後が目安です。ここを超えられるかどうかを、まず自分の明細で確認してください。超えられないなら、年会費2,200円のANA一般カードや年会費無料の1%カードのほうが合理的です。

超えられて、なおかつ特典航空券という出口が見えているなら、有効期限を気にせず貯め続けられる点は他のANAカードにない性質です。数字と使い道の両方が揃ったときにだけ、このカードは働きます。

よくある質問

年会費はいくらですか?マイルを貯めるなら実質いくらになりますか?

本会員7,700円(税込)、家族カード2,750円(税込)です。ただしANAマイルへ移行するには「ポイント移行コース」(年間参加費6,600円・税込、2年目以降自動更新)への登録が必要なので、マイル目的なら実質は年14,300円です。条件や改定で変わることがあるため、申し込み前に公式ページで最新をご確認ください(確認日2026-08-13)。

ポイント移行コースに入らないとどうなりますか?

貯まったメンバーシップ・リワードのポイントをANAマイルに移行できません。また有効期限も最長3年のままです。ポイント自体はアイテム交換やカード利用代金への充当などに使えますが、マイル目的で持つなら登録が前提になります。なおANAアメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードとプレミアム・カードは登録不要でマイル移行が可能です。

ポイントの有効期限は何年ですか?

移行コースに未登録の場合は最長3年です。ポイントを獲得したプログラム年度(1年目)から起算して3年目のプログラム年度の終了日を過ぎると、1年目に獲得したポイントが失効します。プログラム年度の終了日は会員ごとに異なり、失効したポイントの復元はできません。移行コースに登録すると無期限になります。

マイルはどのくらいのレートで移行できますか?

1,000ポイント→1,000マイルです。移行は1日1回まで、1,000ポイント単位で行えます。基本の付与が100円=1ポイントなので、通常の買い物では100円=1マイル、還元率にして1.0%という計算になります(加算対象外・200円=1ポイントとなる取引を除く)。

旅行傷害保険は自動付帯ですか?

自動付帯ではありません。旅行代金をこのカードで決済した場合に適用されます。海外旅行では傷害死亡・後遺障害が最高3,000万円、傷害治療費用と疾病治療費用が各100万円、賠償責任3,000万円、救援者費用200万円(保険期間最高)です。なお携行品損害保険は2026年7月1日以降に開始する旅行から補償が終了しています。詳細はアメックス公式の旅行傷害保険ページをご確認ください(確認日2026-08-13)。

ETCカードはいくらかかりますか?

ETCカードの年会費は無料ですが、発行手数料935円(税込)がかかります。有効期限は5年、基本カード会員は5枚まで、家族カード会員は1人につき1枚まで発行できます。申し込みから到着までは約2〜3週間です。ETC利用分にもカードのポイントが貯まります。

カードはどのくらいで届きますか?

オンラインまたは郵送で申し込んだ場合、カードは本人限定受取郵便(特定事項伝達型)で届きます(入会審査の途中で本人確認が完了した場合は普通郵便または簡易書留)。郵便局での保管期間は10日間で、公式は申し込みから約3週間を過ぎても届かない場合の問い合わせを案内しています。即日発行には対応していません。

最新の年会費や特典はANAアメリカン・エキスプレス・カードの詳細ページで、他のカードとの比較はカード一覧からご確認いただけます。カードの改悪・変更はカード改悪・変更ウォッチで追っています。

出典

この記事の最終確認日は2026-08-13です。個別の出典に確認日が付いているものは、その日に当編集部がそのページを確認しています。付いていないものは、本文中の確認日をご覧ください。

CardLens編集部

クレジットカードのデータと仕組みを解説しています。X: @cardlens_jp