審査に落ちるとショックですが、落ちたこと自体はよくあることで、記録として一生残るものでもありません。大事なのは直後の行動です。この記事では、やってはいけないことを先に整理し、次に「なぜ落ちたのか」を4つのタイプに分けて、それぞれの次の一手を具体的に見ていきます。
審査基準は各社が非公開のため、ここで書けるのは断定ではなく「一般に指摘される傾向」です。当サイトは保証はしません。自分の状況を落ち着いて点検する材料として読んでください。
まず、やってはいけないこと:すぐ別のカードに申し込む
落ちた直後に別のカードへ立て続けに申し込むのは、逆効果になりやすい行動です。理由は仕組みにあります。
カードに申し込むと、その事実が「申込情報」として信用情報機関(CIC)に登録され、約6ヶ月間保存されます。カード会社は審査のときにこの記録を見られるので、短期間に何件も申し込みが並んでいると「お金に困っているのでは」という見え方になりがちです。俗に「申し込みブラック」と呼ばれる状態で、これは滞納などの事故情報とは別物ですが、審査ではマイナスに働くとされています。
なので原則はこうです。落ちたら、次の申し込みまで6ヶ月ほど空けます。焦って件数を重ねるほど、通りにくい状況を自分で作ってしまいます。まずは立ち止まって、落ちた理由の見当をつけるのが先です。
落ちる理由を4タイプに分けて考える
否決の理由はカード会社から知らされません。ただ、一般に指摘される要因は大きく次の4つに整理できます。自分がどれに当てはまりそうかを考えると、次の一手が見えてきます。
| タイプ | よくある中身 | 次の一手 | 6ヶ月空ける必要 |
|---|---|---|---|
| 信用情報の問題 | 過去の滞納、携帯端末分割の遅れ、延滞中の借入 | まずCICで開示。事故情報の有無と解消時期を確認 | 事故情報が消えるまで再挑戦は保留 |
| 属性の問題 | 収入が不安定、勤続年数が短い、他社借入が多い | 勤続・収入が安定してから。借入は先に減らす | 状況が変わるまで待つ |
| 申込方法の問題 | 年収の書き間違い、住所・電話番号の相違、記入漏れ | 申込内容を正確に。虚偽記載は厳禁 | 内容修正だけなら短縮の余地あり |
| 多重申込の問題 | 短期間に複数社へ連続申込(申し込みブラック) | とにかく時間を置く | 約6ヶ月が目安 |
ポイントは、タイプによって「待つべき期間」も「やること」も違うという点です。多重申込が原因なら時間が解決しますが、信用情報に事故情報があるなら、6ヶ月待っただけでは状況は変わりません。順番に見ていきます。
1. 信用情報の問題。まず開示して事実を見る
心当たりの整理がつかないときは、CICに開示請求すると自分の信用情報を確認できます(インターネット開示・手数料あり)。過去の遅れや申込記録が実際にどう載っているかを見てから作戦を立てるのが、いちばん確実です。方法はCICの公式ページにあります。
滞納などの事故情報は、解消後およそ5年は残るとされます。ここに記録がある場合、期間を空けること自体が解消の条件になるので、無理に申し込みを繰り返さず、記録が消えるのを待つのが現実的です。審査の全体像は審査の仕組みの記事も参考にしてください。
なお、解消を待つ間にクレヒス(クレジットヒストリー)を積み直す土台がほしい場合は、保証金を預けてその額を限度額にするデポジット型カード(Nexus Cardの解説)という選択肢もあります。ただし年会費と発行手数料という実コストがかかるので、まずは上記の一般的な道筋を検討したうえで、それでも難しいときの手段と位置づけるのが誠実です。
2. 属性の問題。変えられる部分から整える
年収・勤続年数・雇用形態・他社借入などは「属性」と呼ばれ、総合的に見られるとされています。年収そのものはすぐには変わりませんが、他社借入を減らす、転職直後を避けて勤続を積む、といった調整はできます。新社会人の方は新社会人向けの記事、学生の方は学生カードの注意点もあわせてどうぞ。
3. 申込方法の問題。一番もったいないタイプ
意外に多いのが、単純な記入ミスによる否決です。年収の桁違い、旧住所のまま、電話番号の打ち間違いなどは、内容さえ正確なら防げます。ここが原因の場合、信用情報や属性に問題がないので、次の申込で改善しやすいタイプです。ただし、通したい一心で年収などを偽って書くのは絶対に避けてください。虚偽記載は発覚すればより不利になります。
4. 多重申込の問題。時間だけが解決する
短期間に何社も申し込んでいた場合は、ほかにマイナス材料がなくても通りにくくなります。この記録は約6ヶ月で消えるので、余計なことをせず待つのが最善手です。待つ間に何をするかは、後半で触れます。
6ヶ月後、次に狙うカードの選び方
同じカードにもう一度申し込むより、自分の属性に合った設計のカードを選び直す方が現実的です。一般に「幅広い層に向けて設計されている」と言われるタイプを知っておくと、選択の幅が広がります。
流通系カードは、スーパーや百貨店が自社の買い物客向けに発行しているカードで、幅広い層に向けた設計と言われます。マルイのエポスカードのレビューも参考になります。即日発行系は発行スピードを売りにしたタイプで、CardLensが調べた主要100枚のうち25枚がこの即日発行系でした。若年層向けや年会費無料系も、はじめの1枚として選ばれやすい設計です。
| タイプ | 一般に言われる性質 | 探し方 |
|---|---|---|
| 流通系 | 買い物客向けで幅広い層を想定した設計 | 絞り込み:ポイント経済圏 |
| 即日発行系 | 発行が速い(主要100枚中25枚) | 絞り込み:発行が速い |
| 若年層向け | 年齢を区切って若い層を対象にした設計 | 絞り込み:若年層向け |
| 年会費無料系 | 維持コストがかからない(無条件無料40枚) | 絞り込み:年会費無料 |
念のため補足すると、これらは「通りやすい」と保証するものではありません。あくまで対象層が広めに設計されていると言われるタイプであり、審査に通るかどうかは各社の判断です。1枚目の選び方全般ははじめての1枚ガイドも参考にしてください。
待っている6ヶ月を「実績づくり」に使う
期間を空けるのは、ただ我慢する時間ではありません。スマホ料金や公共料金の支払いを1円も遅らせないこと。これ自体が信用情報のプラスの実績になっていきます。携帯端末の分割払いもクレジット扱いなので、うっかり遅れないよう気をつけてください。
カードが手元にない間は、デビットカードでキャッシュレスの習慣を作っておくのも手です(デビットとの違いはこちら)。年会費無料カードの考え方はなぜ年会費無料が成り立つのかも読んでおくと、次の1枚を選ぶときの判断材料になります。
よくある質問
審査落ちの記録は何年も残るのでしょうか?
申し込みの記録(照会記録)の保存は約6ヶ月です。落ちたこと自体が長期のブラック情報になるわけではありません。長く残るのは滞納などの事故情報で、こちらは解消後およそ5年とされています。落ちた事実と事故情報は別物として切り分けて考えてください。
年収が低いのが原因でしょうか?
審査は年収だけで決まりません。申込内容の正確さ、信用情報、申し込み履歴などの総合判断とされ、基準は各社非公開です。年収が高くても他社借入が多ければ不利に見られることもあります。当サイトでは「これなら通る」という断定はしません。
すぐにでもカードが必要。6ヶ月も待てない場合は?
多重申込が原因のときに焦って件数を重ねると、かえって状況を悪くしがちです。急ぎの決済手段が必要なら、審査のないデビットカードやプリペイド系で当面をしのぐ選択肢もあります。カード発行は記録が落ち着いてから改めて狙う方が、結果的に近道になりやすいです。
自分に合いそうなタイプの見当がついたら、カード一覧で条件を絞りながら次の1枚を探してみてください。審査の全体像をもう一度おさらいしたい方は、審査の仕組みの記事もあわせてどうぞ。