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改悪公開: 2026-09-16情報確認日: 2026-09-16

ジャックス、リボ手数料を実質年率16.80%→18.00%(プラチナは11.70%→12.90%)、分割(3回以上)を12.25〜15.00%→14.75〜18.00%に引き上げ。2026年4月30日までのリボ残高にも適用

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ジャックスの告知の書き出しはこうです。

このたび、昨今の金融情勢の変化や物価上昇等を踏まえ、カードショッピング取引条件を以下のとおり変更させていただくことになりましたのでご案内いたします。

タイトルは「カードショッピング取引条件変更に伴う会員規約改定のお知らせ」。2026年1月16日掲載、2026年4月1日更新です(確認日2026-09-16)。

先に結論を書きます。これは「これから起きる改定」ではなく、すでに適用が始まっている改定です。会員規約改定日は2026年4月1日、手数料の適用は回数指定分割払いが2026年4月ご利用分から、リボルビング払いが2026年5月ご請求分から。2026年9月時点では、どちらもすでに請求に反映されています。そしてリボは、改定前に使った残高にも改定後の料率がかかると告知に明記されています。

何が変わるか

変更対象として告知が挙げているのは2項目だけです。原文の表記は「回数指定分割払い手数料(支払回数3回以上)」と「リボルビング払い手数料」です。

項目 改定前 改定後
リボ払い(ジャックスカード・ジャックスカードゴールド会員規約) 実質年率16.80% 実質年率18.00%
同・毎月締切日の利用残高に乗じる率 1.40% 1.50%
リボ払い(ジャックスプラチナカード会員規約) 実質年率11.70% 実質年率12.90%
同・毎月締切日の利用残高に乗じる率 0.975% 1.075%
回数指定分割払い(支払回数3回以上) 実質年率12.25〜15.00% 実質年率14.75〜18.00%

規約の改定箇所も告知に書かれています。リボは各会員規約の第二章カードショッピング条項 第2条第3項、分割は同 第2条第2項(回数指定分割払)の〔表1〕です。

リボの料率は1本ではありません。ジャックスカード・ジャックスカードゴールドの16.80%→18.00%と、ジャックスプラチナカードの11.70%→12.90%が別々に挙げられています。18.00%を全カード共通の数字として読まないでください。

分割払いは支払回数ごとに料率が違います

回数指定分割払いの料率表です。左が改定前、右が改定後。実質年率と、利用代金100円あたりの分割払手数料の額を並べます。

支払回数 実質年率(改定前→改定後) 100円あたり手数料(改定前→改定後)
3回 12.25% → 14.75% 2.04円 → 2.46円
5回 13.50% → 16.25% 3.40円 → 4.10円
6回 14.00% → 16.75% 4.08円 → 4.92円
10回 14.75% → 17.75% 6.80円 → 8.20円
12回 14.75% → 17.75% 8.16円 → 9.84円
15回 15.00% → 18.00% 10.20円 → 12.30円
18回 15.00% → 18.00% 12.24円 → 14.76円
20回 15.00% → 18.00% 13.60円 → 16.40円
24回 15.00% → 18.00% 16.32円 → 19.68円
30回 15.00% → 18.00% 20.40円 → 24.60円
36回 15.00% → 17.75% 24.48円 → 29.52円

10万円を12回払いで組んだ場合、100円あたりの手数料額で単純計算すると手数料は8,160円→9,840円、増える分は1,680円です。24回なら16,320円→19,680円で、増える分は3,360円になります。

36回の行だけ、改定後が17.75%と15回〜30回の18.00%より低い数字で公式表に載っています。この記事はこの数字を公式表のまま引きます。誤読を避けるために生HTMLでセルの結合(rowspan/colspan)を確認しましたが、ページ全体で結合セルはゼロ、分割の料率表は全4行が12セルできれいに揃っており、列のズレによる読み間違いではありません。ただし36回も改定前は15.00%で、100円あたりの手数料額は24.48円→29.52円と、24回・30回と同じ比率で増えています。据え置きでも軽くなったわけでもありません。なぜ36回だけ17.75%なのかについて、告知に説明はありません。

リボは、月々の支払いがどう変わるか

告知には算定例が載っています。どちらも利用残高50,000円のケースです。

元金定額リボルビング払い(毎月の支払元金5,000円)
項目 改定前 改定後
リボ手数料 50,000円×16.80%÷12ヶ月=700円 50,000円×18.00%÷12ヶ月=750円
弁済金(支払元金+手数料) 5,700円 5,750円
元利定額リボルビング払い(毎月の弁済金5,000円)
項目 改定前 改定後
リボ手数料 700円 750円
支払元金(弁済金から手数料を引いた額) 4,300円 4,250円
弁済金 5,000円 5,000円(変わらず)

この2つは効き方が違います。元金定額は毎月払う額が増える形で表に出ますが、元利定額は毎月払う額が5,000円のまま変わらないので、明細を見ても値上げに気づきにくい。かわりに元金に充当される額が4,300円→4,250円に減り、残高の減りが月50円分遅くなる計算です。支払いが長引く分だけ、払い終わるまでに払う手数料の合計は増えます。

上げ幅は1.20ポイントです。残高が変わらないと仮定した単純計算では、残高10万円で年1,200円、30万円で年3,600円の増加。実際は返済とともに残高が減るのでこれより小さくなりますが、規模感はこの水準です。

なお算定例の表には、改定前・改定後の両方に「※一部カードは、以下手数料率と異なる場合がございます」と注記があります。

適用の基準日は、分割とリボで違います

ここが最も取り違えやすいところなので、独立させて書きます。告知の原文はこうです。

回数指定分割払いは2026年4月ご利用分(2026年5月ご請求分)から、リボルビング払いは2026年5月ご請求分から適用となります。

つまり基準が2つあります。

対象 基準 適用開始
回数指定分割払い(3回以上) ご利用日が基準 2026年4月のご利用分から(請求に出るのは2026年5月)
リボルビング払い ご請求分が基準 2026年5月のご請求分から

「2026年4月から」「2026年5月から」と月だけで覚えると逆に読んでしまいます。分割は使った日、リボは請求が基準です。告知はどちらも「ご利用分」「ご請求分」と書いており、支払期日を基準とする書き方はしていません。

もう一つ。「会員規約改定日=2026年4月1日」は規約そのものを改定した日で、手数料の適用開始日とは別項目として書き分けられています。規約改定日をそのまま手数料の開始日として扱うと、分割・リボどちらの実態ともずれます。

リボは、改定前に使った残高にも新しい料率がかかります

この改定でいちばん影響が大きいのはここです。告知に明記があります。

※リボルビング払いについては、2026年4月30日までにご利用いただいたリボルビング払いのご利用残高も、改定後の手数料率が適用となります。

「もう新しくリボを使っていないから関係ない」とはなりません。2026年4月30日までに使ったリボ残高にも、改定後の18.00%(ジャックスプラチナカードは12.90%)が乗ります。

一方、回数指定分割払いについては扱いが告知に書かれていません。「2026年4月ご利用分(2026年5月ご請求分)から適用」とあるだけで、2026年3月以前にすでに組んだ分割払いの残債をどう扱うかは告知では触れられていません。遡及するともしないとも書かれていないので、この記事でも断定しません。すでに組んでいる分割の残債がある場合は、明細に記載の手数料額と、会員規約でご確認ください。

前回(2024年4月施行)の告知にも「※2024年3月31日までにご利用いただいたリボルビング払いのご利用残高も、改定後の手数料率が適用となります。」と遡及が明記されていました(前回の告知は対象がリボだけです)。

対象外・例外になる条件

告知に書かれている除外と注記を、原文のまま並べます。

対象外カードや料率の異なるカードの注記が4か所あるのに、具体的なカード名は告知に一切載っていません。対象カードの一覧も、提携カードの改定後料率の一覧もありません。前回2024年の告知には「現行のリボルビング払の手数料率から月利0.15%(実質年率1.80%)を加算した手数料率に改定となります」という、表に載らないカードを一括で換算するルールが書かれていましたが、今回の告知にはこの種の換算ルールがありません(生HTMLで「月利」「会員規約ページ」の語が1件も出てこないことを確認しました)。

告知は対象を会員規約の名前(ジャックスカード会員規約・ジャックスカードゴールド会員規約/ジャックスプラチナカード会員規約)で示しています。当サイトが扱っているジャックス発行のカードではPonta Premium Plusがありますが、このカードがどの会員規約に基づくのかは告知からは判断できません。自分のカードの料率は、会員規約と利用明細に記載の実質年率でご確認ください。

2024年に続いて2段階目の値上げです

ジャックスは前回、2023年11月13日掲載の告知でリボの改定を出しており、2024年4月施行でリボが実質年率15.00%→16.80%(ジャックスカード・ゴールド)、9.90%→11.70%(ジャックスプラチナカード)になっています。前回の告知は対象がリボだけで、「リボルビング払い以外の、1回払い・ボーナス払い・回数指定分割払い・キャッシング等の取引条件に変更はございません。」と書かれていました。下の表はリボの料率の推移です。

時期 ジャックスカード・ゴールドのリボ実質年率
2024年4月の改定前 15.00%
2024年4月改定(2024年4月度ご請求分から適用) 16.80%
2026年4月改定(今回。リボの適用は2026年5月ご請求分から) 18.00%

2年で2段階、合計3.00ポイント上がったことになります。これは公式の2本の告知から確認できる事実です。今後さらに改定があるかどうかについては、告知に記載がありません。

ジャックスは2026年にもう一つ、年会費の改定も出しています。ジャックスカードなど6カード群の年会費が2026年10月1日以降のご請求分から上がる件はジャックスカードなど6カード群が年会費値上げにまとめています(こちらは対象カードが名指しされています)。

なお、施行前の告知に載っていた問い合わせ窓口「ジャックスカード 特設ダイヤル」は、現在の告知からは削除されています(施行前の版に「特設ダイヤルは一定期間をもちまして終了となります。」との注記がありました)。古い記事やキャッシュに残っている番号を問い合わせ先として使わないでください。問い合わせは公式サイトに掲載の窓口からお願いします。

今できること

すでに適用が始まっているので、「始まる前に手を打つ」段階は過ぎています。そのうえでできることを挙げます。

  1. リボ残高があるか確認する。過去に使った分の残高にも18.00%(プラチナは12.90%)がかかっています。残高が残っている限り、毎月の手数料は改定後の料率で計算されます。
  2. 元利定額リボを使っている場合は、特に明細を見る。毎月の弁済金が変わらないため、値上げが支払額に表れません。手数料の欄と残高の減り方を確認してください。
  3. 繰上返済・一括返済ができるか調べる。残高を減らせば、その分だけ以後の手数料は減ります。
  4. これから使う分の支払い方法を見直す。1回払い・2回払い・ボーナス払いは今回の変更対象外です(キャッシングも対象外)。
  5. 自分のカードの料率を会員規約と明細で確認する。告知には対象外カード・料率の異なるカードの注記があり、カード名は書かれていません。表の16.80%→18.00%が自分に当てはまるとは限りません。

2026年はリボ・分割の値上げが各社で続いています

リボ・分割の手数料率引き上げは、2026年に各社で相次いでいます。読む側にとっていちばん重要な分かれ目は「今ある残高にも新しい料率がかかるか」で、会社によって扱いが正反対です。ジャックスのリボは、告知に明記があるとおり既存残高にもかかる側です。ジャックスを含む9社の料率・開始時期・遡及の有無の比較は2026年、クレカのリボ・分割手数料が各社で一斉値上げにまとめています。この9社のうち、すでに適用が始まっているのはジャックスだけです。

同じ「既存残高にかかる」側の告知としては、セゾンゴールド・アメックス(年会費優遇型)/ローズゴールド・アメックスのリボ15.0%→18.0%、小田急OPクレジットのリボ15.00%→19.80%、ローソンPontaプラスのリボ18.00%→19.80%があります。

改悪の全体像は【独自集計】2026年のクレジットカード改悪を数えて分かったことに、施行日順の一覧はカード改悪・変更ウォッチにまとめています。

出典と確認日

料率表・算定例・注記は、markdown変換を通さず公式ページの生HTMLで確認しました。結合セル(rowspan/colspan)による列のズレがないことを機械的に照合しています。また、施行前(2026年2月時点)の保存版と現行版を全文比較し、改定前・改定後の料率の数字が一致することを確認しました。

※手数料率・対象・適用時期の正確な内容は変更される場合があります。最新は必ずジャックス公式のインフォメーションでご確認ください。

出典